LGBTQについて知る機会って増えたけど、まだまだ当事者の声からじゃないと分からないこと・伝わらないことがたくさんあるんじゃないかということで、2020/4/10・17にMex(ミークス)で当事者3人の対談企画を行いました。
今回はその対談を編集してまとめたものです。4/17の後編は、前回の放送の後にいただいたお悩みや、当事者3人の10代の頃のロールモデル、憧れていた人、自分の目標としていた人、将来についてどう考えていたのか、などを中心としたお話です。

出演者の自己紹介
こんばんは、MCの太田です。
先週に続いて2回目の実施となりますが、今回もLGBTQあるあるをテーマにお届けしていきます。
まずは今日一緒にツイキャスLiveに出演してくれる参加者を紹介していきたいと思います。
1人目は前回に引き続き遠藤まめたさんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。僕の方でプロフィール読み上げますね。
遠藤まめたさん:
1987年埼玉県生まれのトランスジェンダー。LGBTユースのための居場所にじーず代表。著書『先生と親のためのLGBTガイド 』『オレは絶対にワタシじゃない』など。廃墟や古い建物が好き。現職はインターネット関係の仕事だが、その前にはヒアリの鑑定をしていた。
本日はよろしくお願いします。続いては、パレットークのAYAさんです。よろしくお願いします。
僕AYAって呼んでるんですけど。プライベートで元々仲良くて。では、プロフィールを読み上げます。
AYAさん:1992年生まれ。漫画でわかるLGBTメディア「パレットーク」編集長をつとめる傍ら、性の多様性やフェミニズムに関しての執筆や登壇を行う。ゲームから人材サービス、オフラインイベントまで手掛けてきたマルチプロデューサー。ヒップホップ、自炊、サウナが好き。
そうですよね…今日はよろしくお願いします。
私も簡単に自己紹介させていただきます。
MCの太田尚樹と申します。よろしくお願いします。
「世の中とLGBTのグッとくる接点」というコンセプトをもって『やる気あり美』というチームで活動。アニメや記事・脚本作りやNHKでコントを制作。(美少女戦士レイワヤンというコントなんですけど、よかったら見てみてください。)主にLGBTQやいわゆるシス(セクシュアルマジョリティーに属する子)もみんなでLGBTに関するアートエンタメコンテンツも制作している。
僕はラジオの仕事をすることもあるので、今回MCとしてお招きいただきました。よろしくお願いします。
「恋人」でも「彼」「彼女」でもなく、「交際者」がしっくりくる

まず、AYAさんが今回初めて参加ということでいくつか質問もしていきたいと思います。まめたさんも、今日初めましての視聴者の方もいると思うので、2人に聞いていきたいと思います。
まずですね、先ほどプロフィール紹介で、セクシュアリティはまめたさんはトランスジェンダー、僕は今のところゲイかなみたいな感じなんですが、AYAさんに関してはご自身のセクシュアリティはどのように説明されてますか?
女性と生きることが多いんですが、セクシュアリティを明言することはしてないんです。というのも、自分がどこに存在しているのかというのは大人になってからも変わっていくような実感を持っているから。。でもシスヘテロ*ではないな、と思ったのは18歳くらいかな。
*シスジェンダー+ヘテロセクシュアルの造語。性別違和がない異性愛者を指す。
10代の若い頃から女性と恋愛・お付き合いしたりしていたんですけど、なんか、学校卒業したら(女性との恋愛やお付き合いが)終わるかも、と思ってたんですよ。「セクシュアリティ」として捉えてないの。なんか、セクシュアリティとして捉えているというよりも、今のこの状態、学校にいるから、女子校にいるから、なのかなぁっていうのがあったりしたんだよね。
なるほどね。女子校だったっていうのもあったりするんだね。
そうそうそう。で、今は交際者がいるんですけど、交際者は女性で。ただ、相手がですね、恋愛感情を持たないセクシュアリティ、アロマンティックですっていうことを自覚しているので、恋愛感情を返さないお付き合いって感じで、なにそれって思うかもしれないんですけど、してます。
いえいえ、なるほど。それって友情に近い感覚なんですか?
確かに急に四字熟語。(笑)そんな感覚なんだ。それって家族に近い感覚?
家族に近いかも。家族友達、親友であり、妹であり、姉であり、親でありみたいな。
でも、仲良い親友であることは確か。
ちなみにさ、AYAの今のコメントで気になったことがあって、「交際者」って表現していたじゃん?中高時代に付き合ってた時はもっと「彼女」って感覚だったの?言葉にこだわりはあったりする?
まず、「恋人」って言い方はしないようにしているんです。私の交際者は恋を持たない前提だから、「恋人」は違うかなと。で、「彼女」を使ったりもするんだけど、なんかね、女性ですっていう感じもそんな相手から感じないの。まぁ彼かって聞かれたら彼女だけど。だから、別にそこ(性別について)もまぁ言わなくて良いかな、みたいな。「交際者」とか「パートナー」の方があってるかなと思って、使ってる。
なるほどね。わざわざ「女の子として愛してる」っていう風に定義していないってことだよね。存在として愛してるから、交際者という風に思ってるという。
「交際している」っていうステータスだけが分かることってめっちゃ便利。
次回は中高大学での恋愛について伺います。
音声で聞きたい方はこちらから!
(前編)https://twitcasting.tv/c:mex_live/movie/605254301
(後編) https://twitcasting.tv/c:mex_live/movie/607176430