人間関係と学校の悩み#8
劣等感を感じてしまう
- 心身の不調
- 体験談・インタビュー
前回は「自分の本当の目標ってなんだったっけ?」についてでした。
今回は、「劣等感を感じてしまう」についてです。
登場人物紹介
ゲスト:井上祐紀先生(児童精神科医/子どものこころの専門)
MC:太田尚樹さん
前回のYouTube Live「親が重い・逃げたい」に引き続き、MCを務めます。
前回のYouTube Live「親が重い・逃げたい」に引き続き、MCを務めます。
お便り紹介~劣等感を感じてしまう~
目標の件に関わるのですが、こんなお悩みもありましたのでご紹介します。
劣等感を感じている子ってすごく多いと思うのですけど、自分の劣等感・・・コンプレックスとも言えるかもしれないですけど、どう関わったらいいのですか?
コンプレックスとの関わり方
嫌な感情自体は「ああ、今劣等感来たわ~」という感じで、「ふーん、来たね」って、思っててあげるくらいが良いと思います。つまり、劣等感を感じてはいけないのではなくて、こういう人を見ると、つい私は焦ってしまうということを客観的に認識することです。焦りが出る感情だけだったら、持っていられるんですよ。
「ああ、少し今日はこんな人を見ちゃったから、焦っちゃっている」感情だけだったら、そして消えていくんですよ。なぜなら感情は浮いたり沈んだりしているので。
良い感情も、どのみち下がるし、嫌な感情も、どのみち下がる。ところが、「自分はこういうやつだ」とか、「自分が悪いんだ」みたいな考えを回しすぎると、結構続いちゃいますよ。
良い感情も、どのみち下がるし、嫌な感情も、どのみち下がる。ところが、「自分はこういうやつだ」とか、「自分が悪いんだ」みたいな考えを回しすぎると、結構続いちゃいますよ。
だから、劣等感自体は、「ああ、今劣等感来たな」というぐらいに思っていてあげるというのは1つコツです。私これ、「ふーんスキル」って言っているんですけど、「ふーん、今劣等感来ているね。さっきの劣等感で言えば、劣等感5点かな」みたいな。
なんで自分ができないんだろうと考えてしまうのではなくて「ああ、今劣等感来ているんだな」って。「ああいう人を見ると、自分は嫌な気持ちがするんだなあ」と客観視するスキルは大事です。
なんで自分ができないんだろうと考えてしまうのではなくて「ああ、今劣等感来ているんだな」って。「ああいう人を見ると、自分は嫌な気持ちがするんだなあ」と客観視するスキルは大事です。
自分を好きになれない
どちらかというと、自分を好きになることにこだわってしまうと、なかなかなれないので、つらいんですよ。だけど、自分を好きになれない瞬間もあるけど、どうやったら自分が少しだけ、良い時間を持ているのかなということを考えるのが大切ですよね。
だから自分を好きになれなくても、少しだけ、良い過ごし方ができるというのは、絶対に目標にできると思います。そうすると、好きとか嫌いとかは、割とどうでもよくなってしまう。
だから自分を好きになれなくても、少しだけ、良い過ごし方ができるというのは、絶対に目標にできると思います。そうすると、好きとか嫌いとかは、割とどうでもよくなってしまう。
なるほど。じゃあ、劣等感を感じてしまうことは、仕方がないことなのですね。
そうです。良くも悪くもないという感じです。良くも悪くもない。
ただ「そりゃ、比較したらそうなるよね」だけでいいんだと思いますけども。
ただ「そりゃ、比較したらそうなるよね」だけでいいんだと思いますけども。
自信ってどうやって持てるようになる?
逆に自信って、そういう目標を達成せずとも、持てたりするんですか?
自信という言葉自体何らかの自分の行動に対しての自信だと思うので、何かちょっと自分ができたことに対する自信のことですよね。自信の持ち方のコツは、良い目標を設定することです。さっきの蒸し返しになってしまうけど。
すごく僕も励まされます。僕も筋トレとかしていて、何か目標を達成できないと、「自分が甘いな」とか考えてしまうんですけど、「そういうことはたくさん大人も考える」ってことは知ってほしいなと思いますし、でもその時に、自分を責めるというよりも、目標がちょっと高すぎたなと思った方がいいのですね。
自分には合わない目標を変えちゃおう。目標と服って同じなんだよ。自分に合った服を選べば、1番動きやすいよね。大きすぎてもだめだし、小さすぎてもだめ。
動画でご覧になりたい方はこちらから。 人間関係がつらい。自分が分からない。学校ってどれくらい大事?YouTube Liveのプレイリスト
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