人間関係と学校の悩み#11
死にたいって思っちゃダメなの?
- 心身の不調
- 体験談・インタビュー
2021年に行われたオンライン相談会「YouTube Live 友達付き合い・自分の気持ちがわからない」の書き起こしです。
人間関係がつらい。自分が分からない。学校ってどれくらい大事?YouTube Liveのプレイリスト
前回は「生きるのに疲れた。許されたい」についてでした。
今回は、「死にたいって思っちゃダメなの?」についてです。

ゲスト:井上祐紀先生(児童精神科医/子どものこころの専門医)

MC:太田尚樹さん
Mex(このサイト)がやっているYouTube LiveでMCを担当しています。
Mex(このサイト)がやっているYouTube LiveでMCを担当しています。
投稿紹介~死にたい・生きていたくない~

実はMex(ミークス)に一番たくさん寄せられるのは、「死にたい」「もう生きるのがイヤだ」という投稿なんですね。
前回のYouTubeライブの後にもそういったつらい投稿がたくさん寄せられました。まずは、いくつか紹介していきたいと思います。
前回のYouTubeライブの後にもそういったつらい投稿がたくさん寄せられました。まずは、いくつか紹介していきたいと思います。








頼れる人がいない。どうしたらいい?

頼れる人が周りにだれもいないというのが、みんな共通していたりするのかなあと思いました。信頼できる人との絆、関係の作り方について、先生からアドバイスはありますか?

まず、これだけ真剣な悩みを持った小学生、中学生、高校生、ティーンエージャーたちがこんなにたくさんいて、きっとここに投稿していない人たちも、本当にたくさんいるんだろうなあと思います。一生懸命自分の気持ちをここにぶつけてくれて、それは本当にすごいことです。
こういった気持ちを言ってみたけど、うまくつながれなかったっていう経験を重ねている方も多いのかなと思います。例えば、「家族に言ったけど、こんなふうに言われちゃった」みたいな感じですね。
こういった気持ちを言ってみたけど、うまくつながれなかったっていう経験を重ねている方も多いのかなと思います。例えば、「家族に言ったけど、こんなふうに言われちゃった」みたいな感じですね。

いただいた投稿にも、「相談できたと思っても自分勝手だって言われるし」というものがありました。

一生懸命言ったのに、「もっと困ってる人がいるんだ」とか言われたら、だれにこういう話をしたらいいか分からなくなっちゃう。
やっぱりつながり方っていうのは、「頑張って相談したけどいまいちだった」「頑張って相談したら、ちょっと良かった」「頑張って相談したら、本当にホッとした」と、実はいろんなパターンがあります。だから、だれか1人に相談するだけであきらめてしまうとすごく損です。
やっぱりつながり方っていうのは、「頑張って相談したけどいまいちだった」「頑張って相談したら、ちょっと良かった」「頑張って相談したら、本当にホッとした」と、実はいろんなパターンがあります。だから、だれか1人に相談するだけであきらめてしまうとすごく損です。
どんな人に相談するといい?

僕は、人間には相談者に向いている人と向いていない人がいると思ってます。
「お医者さんだから向いている」とか、「精神科医だから向いている」とかではなくて、別に資格のある・なしに関わらず、こういったことの相談に向いている人と向いていない人がいるんです。それは、みなさんの友達の中にもいます。学校の先生にも、まったく向いていない人と向いている人がいます。これは、資格とかで決まるものじゃないんです。
「お医者さんだから向いている」とか、「精神科医だから向いている」とかではなくて、別に資格のある・なしに関わらず、こういったことの相談に向いている人と向いていない人がいるんです。それは、みなさんの友達の中にもいます。学校の先生にも、まったく向いていない人と向いている人がいます。これは、資格とかで決まるものじゃないんです。

相談者に向いているのは、人の感情を絶対に否定しない人です。自分の感じた感情は、絶対に妥当なものだから正しい。自分がそうやって感じたら感じたんですよ。「いじめられた」って感じたらつらいに決まってる。


つらいと感じているものを否定されると、もう次は相談しにくくなりますけど、「あ、これは近づいちゃいけない人なんだ。この相談をしちゃいけない人なんだ」とも考えてほしいです。
私のざっくりとしたイメージですけど、「相談して良かったかも」って思える確率は、大体3分の1から5分の1くらいだと思います。
だから、「1人、2人相談してきたけど、いまいちだった」っていう人がたくさんいるんですよね。大体3~5人に1人くらい「ちょっと話せてよかったかも」という人が必ず隠れているものなんです。
私のざっくりとしたイメージですけど、「相談して良かったかも」って思える確率は、大体3分の1から5分の1くらいだと思います。
だから、「1人、2人相談してきたけど、いまいちだった」っていう人がたくさんいるんですよね。大体3~5人に1人くらい「ちょっと話せてよかったかも」という人が必ず隠れているものなんです。

それは、あなたの感情を絶対に否定しない人。それと、言った秘密を守ってくれる人。これは大事だと思います。それから、やたら知ったかぶりして「ああしろ、こうしろ」ばっかりになってしまう相手はちょっと、つらいですよね。
「私は別に専門家ではないからわからないけど」って、「わからないものはわからない」ってちゃんと言ったうえでとにかく聞いてくれる人というのも、すごく大切かなと思います。
「私は別に専門家ではないからわからないけど」って、「わからないものはわからない」ってちゃんと言ったうえでとにかく聞いてくれる人というのも、すごく大切かなと思います。

相談してダメだと、世の中のすべての人間がダメに見えてきます。実際ダメな人はいっぱいいるんですけど、相談できる人が何分の1かはいるんですよ。だから、身の回りの人の中の何分の1かの部分をあきらめないでほしいなって思います。
相談したらかえって気持ちが折れちゃいそう…どうしたらいい?

そうやって3~5回と相談していく中で、どうしても気持ちが折れちゃいそうになることも多いんじゃないかなと思うんですよね。その時の、心の持ち方というか、コツみたいなことはあるんですか?

最初から全部を相談相手に言わないことです。最初から自分の心の中を全部出して、それでダメだったら、もう立ち直れないですよね。

相談しにくいなって思ったら、全部言うんじゃなくて、例えば先生に言う場合は「私今すごくつらいことを抱えているんですけど、どう思います?」って小出しにする。「すごくつらい思いをしていることがあるんだけど、先生ってこういう話聞くのイヤですか?」とか、「先生には聞かないほうがいいですか?」とか。
友達だったら、「ちょっとつらいことがあるんだけど、こういうの友達同士で言わないほうがいいかな?」とか、小出しにしてみる。「え、どうしたの?聞くよ、聞くよ」みたいになれば、ちょっと話してみる。全部最初から言わないっていうのは、コツかもしれないですね。
友達だったら、「ちょっとつらいことがあるんだけど、こういうの友達同士で言わないほうがいいかな?」とか、小出しにしてみる。「え、どうしたの?聞くよ、聞くよ」みたいになれば、ちょっと話してみる。全部最初から言わないっていうのは、コツかもしれないですね。
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