親子関係カウンセリング#12:親が重い・逃げたい
母親から性暴力を受けています
- 性被害・わいせつ
- 体験談・インタビュー
前回は「父親から性暴力を受けています。」についてでした。
今回は、「母親から性暴力を受けています」というテーマで、10代のお悩みや質問にお答えします。
登場人物紹介
ゲスト:信田さよ子さん
公認心理師・臨床心理士の資格を持つカウンセラー。親子、夫婦関係など家族問題に関するカウンセリング経験が多くあります。
公認心理師・臨床心理士の資格を持つカウンセラー。親子、夫婦関係など家族問題に関するカウンセリング経験が多くあります。
MC:太田尚樹さん
前回のYouTube Live「LGBTQあるある」に引き続き、MCを務めます。
前回のYouTube Live「LGBTQあるある」に引き続き、MCを務めます。
性被害に関することでこの後また2つご紹介したいと思います。1つ目は小6か中1くらいの年齢の方からいただきました。性虐待にまつわる相談の読み上げがあります。
そういった内容になりますので、もし心配な方や気分が悪くなった方などは、無理せずに、読むのをやめてくださいね!
そういった内容になりますので、もし心配な方や気分が悪くなった方などは、無理せずに、読むのをやめてくださいね!
母親からの性暴力体験談~体を触られる~
”僕はままにおしりを舐めたれたり性器を、たたいたり蹴ったりしてきます。これは、虐待に入りますか?”
というものが1つ目でございます。
というものが1つ目でございます。
男の子は小6か中1くらいのですね。この話は珍しくないですね。親からの性暴力(※親や保護者からの性暴力は性的虐待と呼ばれています。性的虐待をはじめとした虐待の定義はこちら)っていうと、お父さんから娘へって思われるかもしれないけど、実は母による性暴力も、少ないけどあります。特にこのように、子どもからすると性暴力(性的虐待)と言って良いかわからないような形で行われます。
母親からの性暴力って?
具体的に言うと、男の子が段々第2次性徴期に入って、性器なんかが変わってくる中でその都度お母さんが点検することがある。あとはずっとお風呂に一緒に入る。
すごい人は、男性で、大学に入ってからもずっとお母さんとお風呂入ってるっていう人います。だから家族って毎日のことだから、これ何か変なのかなって思うけど、変なのかどうかの基準がわからないじゃないですか。
でもやっぱりすごい嫌だし、多分この子だったら屈辱感や違和感があると思うんです。これは明らかなお母さんからの性虐待です。だからそれはやめてほしいっていう様にいっても大丈夫だと思う。
すごい人は、男性で、大学に入ってからもずっとお母さんとお風呂入ってるっていう人います。だから家族って毎日のことだから、これ何か変なのかなって思うけど、変なのかどうかの基準がわからないじゃないですか。
でもやっぱりすごい嫌だし、多分この子だったら屈辱感や違和感があると思うんです。これは明らかなお母さんからの性虐待です。だからそれはやめてほしいっていう様にいっても大丈夫だと思う。
お母さんは気づいていないんですかね、やめて欲しいって思ってるって。
多分抵抗してないでしょう。抵抗できないからね。そうすると「この子も良いと思ってるんだ」と。「私と一緒にゲームやってるんだ」ぐらいの感覚じゃない?
じゃあ、これもできるならはっきりと、嫌だということを言えたら良いと。
もう1ついただいていた方は、こっちの1つ目の彼とは違って、具体的に自分がされているというよりも、身近にそういった状況があるっていうご相談でしたけども。
もう1ついただいていた方は、こっちの1つ目の彼とは違って、具体的に自分がされているというよりも、身近にそういった状況があるっていうご相談でしたけども。
男の子は小6か中1くらいのですね。この話は珍しくないですね。親からの性暴力(※親や保護者からの性暴力は性的虐待と呼ばれています。性的虐待をはじめとした虐待の定義はこちら)っていうと、お父さんから娘へって思われるかもしれないけど、実は母による性暴力も、少ないけどあります。特にこのように、子どもからすると性暴力(性的虐待)といっていいかわからないような形で行われます。
母親からの性暴力体験談~親の性的な関係を見たくない~
論外ですね、論外。もう絶対ダメ。別にそのお母さんがね、彼氏作るのは自由ですよ、それは全然構わないと思う。でも、娘がいないところでやんなきゃダメですよ。
「何も思わないだろう、だって自分は母親だから、この子たちにとって絶対の存在だから、自分が何したって構わない」って思ってるんでしょう。
「何も思わないだろう、だって自分は母親だから、この子たちにとって絶対の存在だから、自分が何したって構わない」って思ってるんでしょう。
すごいですよ、母親の自信って。何言っても、何やってもいい。特に性的なものに対して、割合とルーズな親っていますよね。普段の会話でもすごいエロ話したり、あとはその、子どもの目の前でやっぱりこういうことやってみたり。
例えば両親でも子どもたちは自分の目の前で父と母が性的な関係にあって、イチャイチャするとやっぱ嫌なんですよ。だから、育児の原則は、両親の性的な関係を一切子どもに見せず遮断するっていうのが、より良い育児の大原則なんです。性というものから子どもを守らなきゃいけないんです。
だけど、このお母さんは本当にまったく無いでしょう。だからこれは本当に性暴力ですし、心理的にも虐待だし、いろんな意味で超問題ありますね。
例えば両親でも子どもたちは自分の目の前で父と母が性的な関係にあって、イチャイチャするとやっぱ嫌なんですよ。だから、育児の原則は、両親の性的な関係を一切子どもに見せず遮断するっていうのが、より良い育児の大原則なんです。性というものから子どもを守らなきゃいけないんです。
だけど、このお母さんは本当にまったく無いでしょう。だからこれは本当に性暴力ですし、心理的にも虐待だし、いろんな意味で超問題ありますね。
性暴力の子どもへの影響
こういう環境で行くと、この女の子も、早期に性的な関係を外で持つようになる可能性がある。見たくもない性的なものから逃れるのに1番いいのは、自分が外で性的なことをやることなんですね。だから、中3くらいで、コンビニの前に体育座りしちゃって、夜の街を歩くとか、そういう仲間ってありますよね。
そういう子たちを、渋谷のセンター街なんかで、見回りをして、23時とか23時半にね、うちへ帰りなさいって言うと、「うちへ帰りたくない」っていう子どもたちいるんですよ。「なんで?」とか聞くと、「うちにいたら母親の彼氏がいるし、だからうちに帰ってもいるところがないんです」とか。
まあこの子はベット買ってもらったけどね。家庭の外に居場所を見つけたり。特に女の子だと、性的な関係を持つのが1番家庭の外の居場所になったりするんです、残念ながら。
そういう子たちを、渋谷のセンター街なんかで、見回りをして、23時とか23時半にね、うちへ帰りなさいって言うと、「うちへ帰りたくない」っていう子どもたちいるんですよ。「なんで?」とか聞くと、「うちにいたら母親の彼氏がいるし、だからうちに帰ってもいるところがないんです」とか。
まあこの子はベット買ってもらったけどね。家庭の外に居場所を見つけたり。特に女の子だと、性的な関係を持つのが1番家庭の外の居場所になったりするんです、残念ながら。
それは、性に関する嫌な記憶を上書きする感覚なんですか?
つまり男の子が、1番女の子をちやほやしてくれるのは、性的な関係があるからでしょう。だから性的な関係を持とうとしたときに、男の子たちは女の子を大事にするし、かわいいなとかお前いいなとか言ってくれるじゃないですか。
そうすると、「生まれて初めてそんなこと言ってもらった」みたいな、「私のことをこんなにかわいいって言ってくれる」とか。そうなったらすぐにその女の子は、そういう男性と、性的な関係にはまっていっちゃうわけですよ。
そうすると、「生まれて初めてそんなこと言ってもらった」みたいな、「私のことをこんなにかわいいって言ってくれる」とか。そうなったらすぐにその女の子は、そういう男性と、性的な関係にはまっていっちゃうわけですよ。
こういうお母さんとかに本人が違和感があることを態度で表現して見せてても、「え?普通だよ?」とか、「これがうちの性教育だよ」みたいな、「これが家にとっては普通」ってこと、これも1つのお母さんが見せたいことなのかなとかなんか思っちゃう。
そんな正当化するようなしゃれた親はいないね。むしろ、「何文句あんだ。」、「あんたたち育てたのは私なんだよ。文句言うんじゃない」っていう感じじゃないの?「これが普通で性教育しています」みたいな、そんな立派なことを言うとは思えない、私は。
なるほど、なるほど。自分はこれは1つの教育を受けているんだって思っちゃう子がいそうですね。
それは、お母さん思いだね。
そういう状況でもお母さん思いな子っているんじゃないかなって思いまして。
この子だってお母さん思いじゃない?パパとだったらやってもいいけど、あのおじちゃん気持ち悪い。見ず知らずの人が家に入ってきて、すごく嫌だ。でもそれを言えないわけでしょ、お母さんには。言えなくてこういう投稿をしてきてるわけだから。すごいお母さん思いだと思いますよ。
次回は、「親の依存と役割逆転」について伺います。
動画でご覧になりたい方はこちらから。 親が重い。逃げたい。親との関係どうしたらラクになる?YouTube Liveのプレイリスト(#1~#9)
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