マイナス思考「反すう」の原因と抜け出し方(臨床心理士執筆)
- 心身の不調
ネガティブに考えすぎてしまう…「反すう」とは?

物事の原因や自分のことについて考えたり、振り返ってみたりすることは、大切なことです。自分についての理解が深まったり、反省を生かして新しいことに挑戦できたりとポジティブな影響をもたらすことがあります。
ところが、その考えがどんどんネガティブな方向にいってしまい、あの場面で自分がミスをしなければチームは勝てたのにとか、友達に何か変なことを言ってしまったのではないか、といったことを考え続けてしまうことがあります。これを反すう思考と言います。
「反すう」とは出来事の原因や自分の気分などについて、繰り返し考えてしまうことを意味します。反すう思考に陥ると、ぐるぐるとネガティブな考えから抜け出せなくなってしまい、結果的にやる気のなさや気分の落ち込みにつながってしまうと言われています。
なぜ「反すう」してしまう?

マイナス思考・反すうから抜け出すにはどうしたら良い?

そんな時は、強制的に考えない状況を作ってしまうのもひとつです。からだを動かすことはしんどいかもしれませんが、思い切って外に出て散歩をしてみたり、軽い運動をしたりすると意外と考えずにいる自分に気がつくかもしれませんよ。
もしくは、自分の頭のなかの考えを外に出してみるのも良いかもしれません。きちんとした文でなくてもいいので、ノートやスマホのメモ帳にばーっと思っていることを書きだしてみると、自分の頭の中が少しすっきりとすることがあります。
自分ではなかなか改善できない時はどうしたら良い?

友達に相談されたときは、悩みそのものにはあまりアドバイスをしすぎず、聞いてあげてください。気持ちが落ち込んでいるときにアドバイスをすると、好意で言っているつもりでも、「そういうことができない自分はだめなんだ」とネガティブにとらえられてしまう可能性があります。悩みを聞いてあげて、あとは気分転換になるようなことを一緒にするだけでも、助けになるはずです。
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