【中学生向け】保健室登校から教室復帰に向けてできること
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学校には行くけれどほとんどの時間保健室にいる別室登校。この記事は別室登校をしているけれど、いずれ教室に戻りたいと思っている中学生に向けて、今日からできる学校での過ごし方を紹介します!
※この記事は、中学生対象の記事です。
別室登校(保健室登校)とは?
別室登校は保健室登校とも呼ばれていて、保健室登校とは以下の状態とされています。*1①常時保健室にいる状態
②特定の授業は出席できても、学校にいる間は主として保健室にいる状態
保健室以外にも、相談室など教室で過ごすこともあるため、ここでは別室登校と呼びます。
ちなみに高校生でも、この状態を保健室登校と呼んでいます。
別室登校を始める理由は、精神面や体調不良など様々です。教室で授業を受けることはできないけれど、別室であれば通うことができるという生徒が利用をしています。
今回は、別室登校を始めたばかりで、いずれ教室に戻ろうと思っているけれど何をすればいいのか分からないという人向けの情報をまとめてみました。
別室登校は出席扱いになる?高校受験への影響は?
文部科学省によると、「保健室登校であっても学校には登校しているため、欠席者としては扱わない」としています。*2ただ、学校によって扱いが違う場合があるので、通っている学校はどんな対応をするのか、念のため先生に確認をしてください。
そして、もし出席日数が大丈夫だとしても、高校受験に影響のある内申点については、課題物や授業態度、理解度などを総合的に判断して先生がつけているため、評価方法は学校や先生によって異なります。
そのため、どのくらいの影響があるのかははっきりとは言えませんが、内申点に影響する可能性はあります。
しかし、もし内申点で思うような評価をしてもらえなかったとしても、それ以外の部分で合格可能性を上げることはできます。
例えば入試の内申点の比率が低く、学力検査の比率が高い学校や、一部の私立高校が実施しているオープン型入試(当日の学力検査のみで判定)を受験することです。
また、面接や作文を重視している通信制高校を受けるという選択肢もあります。
諦めずに、自分の力を発揮できる受験校選びをしましょう。
今日からできる、教室復帰につながる過ごし方
別室で過ごしていると、教室を遠く感じることもあると思います。いずれ戻りたいと思っていても、本当に戻ることができるのか、不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
京都府教育委員会によると、別室登校での過ごし方次第で教室復帰がしやすくなるという報告がされています。
以下は、実際に効果のあった取り組みです。*3
・チャイムに則った活動
・学校や学年行事への参加
・別室登校児童生徒同士の関わりを大切にすること
・教室や部活動の友人関係を大切にすること
※「則った(のっとった)」=行動の手本にすることです。ここでは、チャイムの時間通りに生活することを指しています。
また文部科学省は、学校の先生たちが協力して別室で過ごす生徒のサポートをするようすすめています。*4
例えば担任の先生が毎日保健室へ来て声をかけに行ったり、各教科の先生が課題を出して教科指導をするなど、
別室で過ごす生徒それぞれの状況に応じて、教室に戻りやすくなるような働きかけをすることがのぞまれています。
教室に戻りたくなったら、できることから少しずつはじめてみよう
もし教室に戻りたくなったら、別室で少しずつこころやからだの準備を整えていきましょう。今回紹介した取り組みは一例なので、他にも自分に合った過ごし方があれば試してみてください。
Mexには他にも以下のような記事もあります。気になった方は読んでみてくださいね。
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出典
*1 日本学校保健会「平成28年度保健室利用状況に関する調査報告書」p.10(2022-10-15最終閲覧)*2 文部科学省「質疑応答集(初等中等教育機関、専修学校・各種学校編)」(2022-10-15最終閲覧)
*3 京都府教育委員会「平成22年度別室登校報告書」p.12-13(2022-10-15最終閲覧)
*4 文部科学省「教職員のための子どもの健康相談及び保健指導の手引」p.26-27(2022-10-15最終閲覧)