アルバイトでケガをしたら労災を受けられる?!
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「バイト中にケガをして、病院に行きたいけどお金が心配…」
今回は、アルバイト中にケガをしてしまった時に知っておいて欲しい制度についてご紹介します。
アルバイト中にケガ、病院に行きたいけれどお金が心配…
高校2年生のAさんはカフェでアルバイトをしていますが、飲み物を運ぶ時につまずいて熱いコーヒーをこぼし、手にやけどをしてしまいました。病院に行きたいと思ったAさんですが、「自分の不注意だし、もし手当が必要でアルバイトを休むことになったら迷惑がかかる」と、なかなか言い出すことができません。
さらに、アルバイトが終わったあとに内緒で病院に行こうと考えたのですが、「治療代が高かったらどうしよう…」と心配になり、なかなか病院に行けずにいます。
アルバイト中のケガは労災で払ってもらえる
みなさんの中に「労災(ろうさい)」という言葉を知っている人もいるかもしれません。正確には「労働災害」と言い、仕事中にケガをしたり、病気になったりすることを指しています。
このケガの治療には、「労災保険」という制度を使うことができます。
労災保険は、仕事中のケガや病気の治療費を負担してくれる国の制度で、会社は、アルバイトを含めて働く人を1人でも雇った場合、この制度に加入するルールになっています。
そのため、Aさんのようにアルバイト中にケガをしても、この労災保険を使えばお金を払うことなく、治療を受けることができるのです。 アルバイト先に行く途中や、アルバイトからの帰りケガも「労災」と認められています。
また、アルバイト先での理不尽なストレスによる精神的な病気も対象になることがあります。
ただし、帰りに寄り道をしてケガをするなど、アルバイトと直接関係のないケガや病気は認められないので、注意しましょう。
病院に行く時のポイント
アルバイト中にケガをしたら、まず責任者や周りの先輩に伝え、すぐに「労災指定病院」を調べましょう。労災保険指定医療機関検索サイト(厚生労働省のホームページ)
労災指定病院は「仕事によるケガ」を無料で治療してくれるため、自分で治療費を払う必要がありません。
一般の病院でも治療はできますが、その場合、一度自分で治療費を払わなければいけません。
治療後に、アルバイト先や自分で申請をすれば治療費は戻ってきますが、なるべく労災指定病院に行くようにしましょう。
仕事を辞めた後でも、アルバイト中のケガであれば労災となり、同じように労災指定病院で治療ができるので、
最後に載せている労災保険相談ダイヤルに相談してみましょう。
さらに、ケガがひどく、長い期間働けない時には、「休業補償給付」といって、働けない日の給料の一部が支払われる制度があり、そちらを利用できる場合もあります。
労災を利用してしっかり治療を受けよう
労災保険は、アルバイトを含めた働く人の権利です。「会社に迷惑だから」とか「自分の不注意だから」と遠慮するのではなく、きちんと病院に行って、きちんとケガを治すようにしましょう。
もしアルバイト先に伝えても、自分で治療費を払うように言われたり、申請の手続きをしてくれなかったりする場合は、専門機関に相談するようにしてください。 厚生労働省 労災保険相談ダイヤル
0570-006031
月~金曜日 午前9時~午後5時
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