「HSPかもね」と言われた。ヘルプマークはもらってもいいの?
- 心身の不調
HSP(子どもの場合はHSC)と言われ、他の人よりも繊細な人がいます。
HSPの人には多くの人にとっては大したことのない刺激でも疲れやすい傾向があります。通学が辛いとき、ヘルプマークをつけてもよいのでしょうか。
しんどいことがあっても「HSP」では診断がつかない
HSPについて詳しく知りたい人はこの記事も読んでください。
HSP/HSCの4つの特性とは?視線や音、場の空気などに敏感(前編)
HSP/HSCの4つの特性とは?視線や音、場の空気などに敏感(後編)

HSPは気質のひとつで、障害や病気ではありません。
でも、人より刺激に敏感だったり、人の感情に反応しやすかったりするため、集団生活などでのストレスを受けやすく、ささいなことでも大きな不安を感じてしまいがちです。
そのため、HSPではない人よりも、パニック障害やうつ病といった精神疾患(メンタルの病気)やストレス性の胃腸炎などの病気になりやすいと言われています。
世の中全体では5人に1人ぐらいの割合しかいないため、「考えすぎだよ」「そのぐらいのことで?」などと言われ、周囲に辛さを分かってもらいにくいこともあるかもしれません。
でも、左利きの人が右利きの人の多い社会で上手くやっていくために、右利きに直したり、左利き用の道具を探したりするように、HSPの気質を持ちながら自分らしく過ごせる選択肢を探していくことはできます。自分に合った心地よい過ごし方をゆっくり見つけていければ大丈夫です。
「HSP」でヘルプマークはもらえるの?
ヘルプマークは、義足や人工関節を使っている、内臓の病気や難病を抱えているなど、見た目に分かりにくいけれど援助や配慮を必要としている人のために作られたものです。
最初は東京の電車で始まった試みでしたが、多くの人の理解や賛同を得て、今では全国に広がっています。また、利用する人の層も広がり、精神疾患や知的障害などの方もつけるようになっています。
ヘルプマークについて、詳しくはこちらの記事にもあります。
安心できるお守り、ヘルプマークとは?役割ともらい方 | Mex ミークス

ヘルプマークをもらうのには配っている場所で申し出るだけでよく、病気であることを証明する必要はありません。なので、配慮してほしいことがある人はもらうことができます。
「HSP」でもらっていいか、もらっていけないかの決まりはありません。
「かわいいから」「席を譲ってほしいから」のような本来の目的と違う使い方をしなければ、どう使うかの判断は使う人に委ねられています。
決められた病気の人が毎日つけなければいけないものというよりは、自分の身を守るために必要な時に使うものと考えるとよいかもしれません。不安が強くなりそうな日だけ、お守り代わりに持っていくといった使い方もあります。
ヘルプマークには病気の名前と、どうしてほしいかを書くところがあります。
過呼吸やパニック障害のような発作で自分が動けなくなってしまうことがある時にはヘルプマークをつけておくと、周囲の人に適切な方法で接してもらえます。
また、もし通学中にキャパオーバーになって動けなくなってしまった時、どうすれば自分を落ち着けられるか、事前に知っておくのもよい対策です。
「さわらないでください」「静かなところへ連れていってください」などのお願いのしかたがまとまっていない人は、ヘルプマークをもらう前にまず困った時の対処のしかたを考えておけると、いざという時により安心です。
こちらの相談窓口では、心の悩みについて一緒に考えてもらうことができます。
HSPは病気ではないですが、気をつけるといいことや気質にあった過ごし方などはあるので、話を聞いてみてください。