親子関係カウンセリング#13:親が重い・逃げたい
親の依存と役割逆転
- 暴言・無視・ひいき
- 体験談・インタビュー
このコラムは2020年に行われたオンライン相談会「YouTube Live親が重たい。逃げたい。親との関係どうしたらラクになる?」の書き起こしです。
「YouTube Live親が重い。逃げたい。親との関係どうしたらラクになる?(#1~#9)」のプレイリスト
前回は「母親から性暴力を受けています」についてでした。
今回は「親の依存と役割逆転」についてです。

ゲスト:信田さよ子さん
公認心理師・臨床心理士の資格を持つカウンセラー。親子、夫婦関係など家族問題に関するカウンセリング経験が多くあります。
公認心理師・臨床心理士の資格を持つカウンセラー。親子、夫婦関係など家族問題に関するカウンセリング経験が多くあります。

MC:太田尚樹さん
Mex(このサイト)がやっているYouTube LiveでMCを担当しています。
Mex(このサイト)がやっているYouTube LiveでMCを担当しています。
親の依存の体験談~お母さんを支えきれない~

前回までは親の不仲の話やネグレクトの話、性被害の話をしてきました。それに加え、こういった投稿もありましたので、1つご紹介したいと思います。


というものでした。こういった、「しんどい中でお母さんが育ててくれているので、我慢しないと」って思うケースってあると思うんですが、こういった場合ってどうしたらいいんでしょうか?
親子の役割逆転とは

「親子の役割逆転」っていう言い方をしますけど、子どもが、「親の親」をやらなきゃいけない。そういう親の病気とか親のDVとかがあるとですね、子どもが1番しっかりして、親を支えなきゃって思う訳です。
そうなると、その子にとって子ども時代がないんですね。子どもにとっては、親にケアされて、わがまま言って、周りを困らせてっていう子ども時代をちゃんと経験するってことがすごく必要なんです。
しかし、小さいころからお母さんを支える。お母さんに頼られて、お母さんの愚痴ばっかり聞いて、お母さんを裏切ったらお母さんがかわいそうという様に、お母さんの期待通りの人生を歩むんです。
こういう苦しさっていうのは、やっぱり世界中にありますけど、特に日本特有のことかなと思います。
そうなると、その子にとって子ども時代がないんですね。子どもにとっては、親にケアされて、わがまま言って、周りを困らせてっていう子ども時代をちゃんと経験するってことがすごく必要なんです。
しかし、小さいころからお母さんを支える。お母さんに頼られて、お母さんの愚痴ばっかり聞いて、お母さんを裏切ったらお母さんがかわいそうという様に、お母さんの期待通りの人生を歩むんです。
こういう苦しさっていうのは、やっぱり世界中にありますけど、特に日本特有のことかなと思います。


こういった時って、「早く大人になることだから良いことだ」と周りにも言われたりとか、自分でも思おうとしたりするんじゃないかなと思うんですけど。

そうですね。親孝行だし、「しっかり者だね」って褒められるようなことがあるから、その子も「そうだな」と思うけど。
やっぱり、そういうことがどうなんだろうって思うのは、二十歳を過ぎて自分が大人になった時に、ハッと気が付くんですよね。
やっぱり、そういうことがどうなんだろうって思うのは、二十歳を過ぎて自分が大人になった時に、ハッと気が付くんですよね。

気が付く?

「親ってどうしてあんなふうだったんだろう」とか、「自分は果たしてだれかにケアされたことがあるのかな」というのに気が付く。ちょっと親から距離を取ったときに、初めて見えて来るんですね。
この方はいろんなことに気づいてらっしゃるので、そういう関係の本を読んでほしいと思います。アダルトチルドレン(AC)って言葉は、そういう人たちのことを言うので。そういう人たちのグループもありますし。大丈夫かと思います。カウンセリングでも十分できます。
この方はいろんなことに気づいてらっしゃるので、そういう関係の本を読んでほしいと思います。アダルトチルドレン(AC)って言葉は、そういう人たちのことを言うので。そういう人たちのグループもありますし。大丈夫かと思います。カウンセリングでも十分できます。
親の依存に悩んだ時にどうすればいい?

今日ずっとお話ししてきたように、「自分が我慢すれば、1番の解決だ」って思ってる子っていっぱいいると思うんです。
でも、本当に話してみたら意外と開けることとか、それがお父さんお母さんの行動の抑止力になることもあります。
場合によっては、それでいい話し合いになることも十分あるので、身近な人以外の信頼できる大人を探して、そういった人に話すのが大事です。
そういう意味では、スクールカウンセラーも良いですし、この記事があるMexのサイト内でもいいですし、いろんな場所で探してみること。まず相手を探すことからやるのが大事になってきます。
でも、本当に話してみたら意外と開けることとか、それがお父さんお母さんの行動の抑止力になることもあります。
場合によっては、それでいい話し合いになることも十分あるので、身近な人以外の信頼できる大人を探して、そういった人に話すのが大事です。
そういう意味では、スクールカウンセラーも良いですし、この記事があるMexのサイト内でもいいですし、いろんな場所で探してみること。まず相手を探すことからやるのが大事になってきます。