スマホゲームで個人情報流出?課金請求額10万円?トラブルを避けるために
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スマホでいつでも遊べるネットゲーム。自分がただ楽しむはずのゲームでも、気づかないうちにトラブルに巻き込まれる恐れがあります。危険が潜んでいるケースについて、「こんな時は気をつけてほしい」ということをまとめました。
トラブルの避け方①パスワードは教えない
レアアイテムがもっと欲しい時、もし、ネット上でしか知らない人から、アイテム獲得に必要なポイントをあげる、とメッセージをもらったらどうしますか?その人が「ポイントをあげるためにIDとパスワードを教えて」などと言ってきたら要注意。ポイントの誘惑で教えてしまうと、IDを乗っ取られ、知らない間に使えなくなってしまう恐れがあります。ゲームのデータをあげる代わりに、学生証とコンビニで買えるギフトカードのコードを送ったのに、ゲームのデータは送られてこず、学生証を拡散するとおどされたケースもあります。 また、パスワードを自分から教えなくても、名前や誕生日、ペットの名前や好きなアイドルなど、あなたのTwitterやインスタの書き込みを読めば分かるような言葉にしていると、すぐに他人に分かってしまいます。
パスワードを勝手に変更されてしまったら、もう自分のものとしてとり戻せなくなるかもしれません。何があっても、IDやパスワードをはじめ個人情報は他人に教えないことを徹底しましょう。
トラブルの避け方②攻略サイトへの個人情報登録に注意
プレーしているゲームを攻略したいと思いネットで検索し、詳しい攻略法を教えてくれるというサイトを見つけたとします。そこにあなたが好きなゲームの種類をはじめ、名前や年齢、住んでいる地域などの入力欄もあったら、すぐに書き込みますか?個人情報やメールアドレスを入力する際には、それがどんな会社や団体に使われるのか、よく注意書きを読んで把握することが大切です。
もちろん、欲しい情報を提供してもらえるサイトもありますが、中には個人情報を無断で第三者に渡したり、情報を欲しがる業者に売ったりするために作られた悪意あるサイトもあるのです。 ネット上には、ちゃんとした会社が作っているサイトもあれば、個人が自由に作っているホームページや、誰が作ったのか分からない怪しいサイトもあります。
見つけたサイトは誰が作っているのか、友達と情報交換をしたり、作成者の名前をネット検索やtwitterなどで調べて他の人の被害情報や悪い噂や怪しい情報がないかをみたりして、安全なサイトかをよくチェックしてみてください。
トラブルの避け方③無料Wi-Fiに注意
ネットゲームを家の外で楽しむ時に、パスワード不要で誰でも使える無料のWi-Fiスポットを使っている人も多いと思います。しかし、中にはネットで送受信された情報を盗み取るために設置されたスポットもあり、十分気をつける必要があります。
安全性が低いスポットでは、接続する前に「情報が漏洩する恐れがあります」と注意が表示されるところもあります。ある程度セキュリティ対策がされているところでは、鍵のマークが表示されます。気軽に使ってもらえるようパスワード不要になっているWi-Fiサービスもあり、判断は難しいのですが、不特定多数が使うスポットでは個人情報のやりとりをしないなど、情報を守る対策をしておくのが大事です。
トラブルの避け方④アプリ内課金は確認する
ゲームの中には、課金してポイントをたくさん獲得しないとレアキャラが手に入らない仕組みになっているものもあります。インストールをして遊ぶだけならお金はかからないと思っていても、多くのゲームは「アプリ内課金あり」となっていて、有料の期間限定のガチャや、多くのポイントを買わないと手に入らないアイテムがいくつもでてきます。
夢中になって遊ぶうち、課金されると気づかずに何度もガチャをやっていたり、いつの間にかどんどんポイントを買っていたり、というケースが出ています。
複数のゲームでそうしたことを続けていて、気づけば高額になっていた…。請求額が10万円以上になってしまったようなケースも、実際に増えているそうです。 課金はその場では払っている感覚が得られないため、後から料金の明細を見て親がびっくりする、ということもあるようです。
ゲーム内でガチャなどをやろうとする際は、ポイントをどれくらい使うかなどをよく確かめてください。「アイテムがただでもらえる」などと書いてある攻略サイトも、実は悪質な場合もあるのでよく注意が必要です。
スマホには、アプリ内課金をできないように機能を制限する設定もあります。「課金の心配をせずに無料で遊びたい」と思ったら、方法を調べて設定しておくと安心です。
安心して楽しむために
好きなゲームを楽しんでいたつもりが、思わぬトラブルにつながるのは避けたいことです。今後は以下の点に気をつけながら楽しめると、トラブルを避けることができます。チェックリスト |
□アイテム交換・ポイント交換のためであっても、ID・パスワードは教えない □パスワードは名前や誕生日、Twitterやインスタなどで推測できるものにしない □名前や住まい、年齢など個人情報が求められる攻略サイトへの登録は気をつける □安全性に関する注意書きのある無料Wi-fiは使わない □課金のあるゲームはあらかじめ保護者と使用金額を定め、その範囲内で使用する。できればアプリ内課金を制限する機能も使う |
トラブルにあった後はどうしたら良い?
未成年が保護者の同意なしに行った取引は、民法の決まりで、原則としてとり消しができることになっています。スマホアプリでの課金もこの取引にあたり、課金をとり消せる場合もあります。もしネットでトラブルに巻き込まれてしまったら、ひとりでどうにかしようとせず、大人に話してください。これまで挙げたようなネットでのトラブルは、大人でも被害に遭う危険が十分あります。
悪いのは情報を盗もうとする人です。全国にはネットトラブルの相談ができる「サイバー犯罪相談窓口一覧」があります。自分の都道府県の窓口を探して相談することができます。また、こちらのサイトでは、より具体的な事例ごとの対応策が書いてあります。困った時はひとりで抱えず、大きな問題になる前にぜひ相談してみてください。力になってくれる大人はいます。
ゲームは注意して使えば楽しく、ネットを通じての友だちの輪も広がります。好きなことを安心して楽しむためにもぜひ頭に入れてみてくださいね!
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