これって性暴力?無理やり性行為をされた・避妊してくれない
- 性被害・わいせつ
- 妊娠(したかも)
・つきあっている人から「したい」と言われると、嫌だって言えないと感じてしまった
・つきあっているんだからするのが当たり前、と言い聞かせて気の進まないセックスをしたりした
・友だちだと思っていたのに無理やりセックスされてしまった
・断りきれなかった自分が悪かったんだ、などと思った
などの経験はありませんか。
セックスは、お互いに「したい」と思った時にするもの。どちらかがしたくないと思っている時にするセックスは「性暴力」という暴力です。
性暴力は身近で起きている
わたしたちの相談窓口に寄せられる高校生からの相談で、「エッチしたくないって言えなかった」
「『コンドーム使って』って言えない。言ったら怒られると思う」
「つきあってもない相手に無理やりセックスされた」
など、明らかに性暴力を受けていると判断できる相談は、20パーセントもあります。
5人にひとりが、性暴力を受けていることになります。さらに、そのうちの80パーセントは避妊なしの性行為で、その結果妊娠してしまったという人も少なくありません。しかも相手は恋人であったり、元恋人であったり、知り合いであったり、友だちであったり、と、身近にいる人であることがほとんどです。
令和2年に内閣府が行なった調査結果でも、まったく知らない人が性暴力の加害者だという人は10パーセントにすぎません。ほとんどは顔見知りの人が加害者です。*1
実は、性暴力は身近で起きていることなのです。
性暴力を受けても誰にも相談できない…
性暴力の被害にあっても、約60%の人は、誰にも相談していません。その理由は、
「恥ずかしくて誰にも言えなかった」
「自分さえ我慢すれば良いと思った」
「自分も悪いところがあると思う」
「相手の行為は愛情の表現だと思ったから」など。
被害を受けているのに、自分を責めてしまっていることが分かります。
だけど、あなたは決して悪くはありません。性暴力は犯罪です。
あなたの気持ちを無視した性行為は暴力なのです。愛情表現でもありません。
そんな関係から逃れるために、別れたって良いのです。
別れるために、相手の同意は必要ありません。
そして、あなたの気持ちを信頼できる人や、相談できる窓口に相談しましょう。ひとりで抱え込まないことが大切です。
もし相談できそうな大人が近くにいない…という人は、私たちのような活動をしている団体や相談窓口に相談してください。
このページの下の「関連する相談先」から、類似の相談先を見つけることができます。
避妊せずにセックスをされた時は
もしも避妊せずにセックスをされてしまったら…。72時間(3日間)以内にアフターピル(緊急避妊薬)を服用しましょう。一時的にホルモンバランスを変化させて、妊娠しないようにする薬です。100%ではありませんが、高い確率で避妊することができます。アフターピルは市販されていないので、産婦人科を受診して処方してもらいましょう。問診(先生と話をすること)のみで、内診(膣の状態を触って検査すること)はありません。また自由診療なので、健康保険証の提示も必要ないことが多いです。ただ、本人確認のために、提示を求められることもありますが、受診した記録や連絡が家族などに届くことはありません。
料金は、薬の種類によって違いますが、だいたい1万円から2万円くらいかかります。ホームページに掲載されている場合もありますが、掲載がなければあらかじめ料金などについて問い合わせておきましょう。
緊急避妊の相談ができる病院や施設の検索はこちらでできます。
https://www.jfpa-clinic.org/s/index.php
最後に
「もう妊娠してしまったかも」「避妊せずにセックスをされてしまった」など悩んでいるかたは、どうぞ、私たちに相談してください。これからどうしていったら良いか一緒に考えさせてくださいね。 妊娠したけど、産むことに悩んでいる方は「妊娠したかも。中絶を選んだら…」、「高校生で妊娠。産みたいと思った時の費用や相談先」もあわせて読んでみてください。 Mexでは他にも以下のような記事があります。気になった方は読んでみてくださいね。
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