過食症とは?特徴と相談先を解説
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「食べ過ぎてお腹が苦しい」「気持ち悪い」「体重が増えそう」
そのなかでも特に、「食べ過ぎて体重が増えることが心配」という人は多いのではないでしょうか?
たまに食べ過ぎて体重が増えたとしても、それは一時的で、バランスの良い食事をとっていれば、数日で元に戻ることが多いです。
むしろ成長期で骨や背が伸びたりしていれば、ある程度体重が増えるのは当たり前のことです。
逆に、体重が増えることを恐れて食事を抜いたり、厳しい食事制限をすると、その反動でまた食べ過ぎるといった悪循環におちいり「過食症」になる人もいます。
ただの食べ過ぎと、過食症の違いは?
たくさんの量を食べる人が、過食症というわけではありません。<こんな症状があれば過食症かもしれません>*1
□食べることを自分では止められずコントロールできない。
□体重は標準体重に近く、肥満でもやせでもない。
※標準体重:身長(m)×身長(m)×22
□家族のいない時や真夜中など人のいない時に、短時間のうちに大量に食べることをやめられない。
□とくにストレスを感じると、たくさん食べたくなる。
□食べている時は何も考えずにいられて幸せだけれども、食べた後、猛烈な自己嫌悪におちいる。
□食べ過ぎて太ることが心配になり、のどに指を入れて吐く、下剤や利尿剤を使って無理に排泄しようとする。
上に書いたのは、過食症の人の特徴です。さらに、週1回以上、過食と嘔吐(または下剤の使用)を繰り返している場合は、過食症の可能性が高いので一度病院などの医療機関への相談をおすすめします。
実は、吐いたり下剤を飲んだりして排出しているのは、食べ物だけではありません。胃液や腸液に含まれているからだの働きに大切な電解質(カリウムやナトリウムなど)やミネラルも一緒に外に出てしまうため、からだは大きなダメージを受けています。同時に、こころもダメージを受けています。
過食症とは
過食症とは、食事のコントロールができなくなり、何度も繰り返して過食(食べ過ぎてしまう)をしてしまう病気です。大量の食べ物を短時間で一気に食べた後、食べ過ぎたことに罪悪感を覚え、体重増加を恐れて吐いたり下剤を飲んだりして体重増加を抑えようとします。そしてその後、食事制限を強めてしまうために、反動でさらに過食する、ということを繰り返します。
このように食べ過ぎてしまうのは、脳が「飢えている状態」から脱しようとする正常な反応です。
「食欲を抑えられないのは、自分の意思が弱いせい」と、自分を責めてしまう人がいたら、そんなふうに思う必要はないと、伝えたいと思います。
繰り返してしまうのも、過食症という病気のせいなのです。
なぜ過食症になるのか、はっきりとした原因は、今のところ解明されていません。
ストレスでやけ食いを繰り返し、そこに嘔吐などが加わって過食症になる人もいますが、たまにやけ食いしても、それがストレス解消になって、過食症にならない人もいます。
軽いダイエットから過食症がはじまる人もいれば、繰り返しダイエットしても過食症にならない人もいます。
女性に多い病気ですが、男性もなります。
過食症? と思ったら、ここへ相談を
各都道府県の精神保健福祉センターで相談ができます。各都道府県の精神保健福祉センターはこちら(厚生労働省のホームページ)
日本摂食障害協会では、全国からメールでの相談も受け付けています。
メールでの相談はこちら(日本摂食障害協会のホームページ)
以下の支援センターでもそれぞれの県に住んでいる人の相談を受け付けています。
●宮城県摂食障害支援拠点病院
・電話 022-717-7328
火・水・木(祝日は除く) 午前10時30分~午後5時
・メールでの相談 eds-miyagi@shinryonaika.hosp.tohoku.ac.jp
(システムの都合上、携帯電話からのメールには返信できない場合があります)
●福岡県摂食障害支援拠点病院
・電話 092-642-4869
月・水・金(祝日は除く) 午前9時~午後4時
・メールでの相談 info@edsupport-fukuoka.jp
●静岡県摂食障害支援拠点病院
・電話 053-435-2635
月・木・金 午前9時~午後3時
●千葉県摂食障害支援拠点病院
・電話 047-375-4792
月・水・金(祝日は除く) 午前9時~午後3時
・メールでの相談 edsupport-chiba@hospk.ncgm.go.jp
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