防災とボランティアの日って何?ボランティアとは?
- 生活・住まい
みなさんは今年、何か新しく始めようと思っていることはありますか。例えば、ボランティアなんてどうでしょう。
1月17日は、国が「防災とボランティアの日」と決めた日です。今回は、どうしてこの日になったのか、なぜ防災と一緒なのかを調べ、みなさんにもできるボランティアについて考えてみました。
「防災とボランティアの日」ができた理由
2011年にあった東日本大震災や2016年にあった熊本地震は覚えている人が多いでしょう。でも、10代のみなさんがまだ生まれる前、1995年にも、兵庫県や大阪府で「阪神・淡路大震災」と呼ばれる大きな震災があり、地震や火事で約6400人が亡くなりました。これが1月17日のことでした。
この時、家が壊れて避難所に行かなければならなくなった人や、ぐちゃぐちゃになった部屋の片付けに困った人などのために、全国からたくさんの人が「力になりたい」と、ボランティアとして続々と被災地に集まりました。 (1995年1月21日、避難所の中学校で協力して救援物資を運ぶ人たち 写真提供:神戸市) 集まった人たちは、避難所で炊き出しをしたり、支援物資を運んだり、身の回りの片付けを手伝ったりしました。被災した人たち自身も助け合い、みなさんのような若い人たちも、自分にできることをしていきました。
大勢の人の「力になりたい」という思いが被災地の復興に大きな役割を果たしたことから、1995年は「ボランティア元年」と呼ばれる様になりました。震災のあった1月17日は、防災のためにできることを考え、また災害時にそれぞれができるボランティアを考える「防災とボランティアの日」になりました。
ボランティアってどんなことをすれば良いんだろう?
急に「ボランティアを始めてみよう」と言われても、「何をすれば良いか分からない」と思う人も多いかもしれませんね。自分にできることなんてあるんだろうか…とためらってしまうかもしれません。 難しく考える必要はありません。例えば、道ばたのゴミを拾うだけでも良いのです。最近では、ゴミ集積所まで家のゴミを持っていくのが大変なお年寄りのために、近くの中学生が代わりに出してあげるというボランティアが喜ばれている地域もあるそうです。ボランティアは、自分が無理なくできることで良いのです。重そうな荷物を持っている人がいたら手を貸したり、電車やバスで自分より席が必要そうな人に席をゆずったりするのも、ボランティアと言えるでしょう。
まず、自分の周りの人と支え合おう
みなさんはまだ、学校でいろんなことを教わっている未成年で、守られ、支えられていることのほうが多いかもしれません。でも、支えられてばかりではなく、もう十分に誰かを支える力を持っているのです。 友達が悩んでいそうだな、と感じたら、「どうしたの」と声をかけて話を聞いたり、一緒にいてあげたりすれば、その友達のこころの支えになれるでしょう。近所の人と毎日あいさつを交わすだけで、明るい声が周りの人を元気にするかもしれません。普段から近所の人と顔見知りになっていると、災害の時にもすぐに助け合えます。みなさんにもできるボランティア、何か分かったでしょうか。ほんの少し勇気を出して行動すれば、みなさんも誰かの力になることができるのです。 Mexには他にも以下のような記事もあります。気になった方は読んでみてくださいね。