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「正社員と契約社員、どちらも社員とついていて違いがわからない」そんな10代の疑問に答えます。働く期間・お仕事の範囲・会社が求めること、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説します!
~目次~
・正社員と契約社員・・わかりそうでわからない
・そもそも正社員と契約社員の違いは何?
・正社員のメリット/デメリット
・契約社員のメリット/デメリット
・自分にあう仕事を探してみよう
「就職するときに、正社員でも契約社員でも同じ【社員】っていうのがついているんだから、どっちでもいいんじゃない?」って、思ったことはありませんか。
確かに、どちらも【社員】となっていますから、いくつかの安定した条件が与えられているのは想像できますよね。
でも、それぞれの働き方にはいいところとそうでないところがあります。それを一緒に探っていきましょう。
正社員は雇われる期間に期限がありません。正社員で雇う場合の会社の目的は主に2種類あります。
ひとつは、様々な分野の仕事に関わってもらうことで広い視野を持って判断ができる人物になってもらうこと。
もうひとつは、長期にわたって同じような仕事に関わることで、専門性を高めてもらい、その仕事の中心人物になってもらうことです。
また、基本的には、定年という会社が決めた退職の年齢まで働くことができます。多くの会社では、定年を60歳以降としているため、時間をかけてじっくりと仕事に取り組んでもらい、その人ができることを増やしてもらうということを想定しています。
一方、契約社員は雇われる期間が決められています。一般的には、1年以内の期間で契約をすることが多く、期限が来たら契約を更新していきます。契約社員で雇う場合の会社の目的は主に2種類あります。
ひとつは、会社から指定された現場でその人が持っている能力や適性が本当にあっているかどうかを試すこと。
もうひとつは、すでに備わっている専門性の高い技術や能力を、会社が必要とする期間にだけ発揮してもらうことです。
契約社員は働く期間に制限がありますが、会社が期待する能力や適性が本当に備わっていることが確認できたら契約の延長をしたり、もっている専門性が高くてこれから先もその能力を会社のために活かしてもらいたいと評価をしたら、正社員として転換したりする会社もあります。
正社員 | 契約社員 | |
会社が想定している働く期間 | 期限なし(定年を迎えるまで) | 期限あり(1年以内での契約が多く、期限が来たら更新) |
仕事の範囲 | 会社のさまざまな仕事をする | 決められた範囲の仕事をする |
会社が期待していること | ・長期にわたってその仕事に 関わり、中心になってもらう ・多種多様な仕事ができるよ うになってもらう |
・その人に期待した適性や能力が本当にあるのかを試す ・すでに持っている専門性を活用して仕事をしてもらう |
正社員は雇われる期間に期限がない働き方なので、長期にわたって自分を成長させ、できることを増やし、達成したい目標に向かって働くことができます。
会社は正社員に対して、長期にわたって働いてほしいという目的をもって雇っているので、一般的には経営状況が悪くなったとしても突然辞めさせられるという可能性は低くなります。
また、社内のさまざまな部署の仕事を経験できる可能性があるので、自分に向いている仕事を働きながら知ることができたり、自分の適性に気づくことができる可能性があります。
ひとつの部署にとどまって何十年と同じ仕事をやり続けることができない場合もあるので、自分がやりたい仕事だけをするのは難しいこともあります。
逆に、配置換えがあまりない会社で長期に渡って働いていると、自分に向いている仕事が分からないまま、納得感を得ずに定年を迎えてしまう可能性があります。
また、会社の都合で転勤などがあり、住むエリアが変更となる場合もあります。
契約社員の場合、一般的な週5日・8時間勤務に限らない働き方ができることもあります。
例えば、ある会社では週に2日働き他の会社では週に3日働くといった働き方や、1日6時間の時短勤務などがあるでしょう。
必要とされている自分の能力を複数の会社で発揮することができる場合や、より短い時間の勤務で自分にその職場で求められる能力があるのかどうかを確認してもらうような形で雇われた場合には、契約期間終了後に自分の能力や好みに合った他の仕事を探すこともできます。
また、自分ができることに専門性があると評価されて雇われた場合には、給料が高くなる可能性があります。専門性を高めてスキルアップしていくことで、会社からは「即戦力となる存在だ」という評価につながって給料が上がったり、高めた能力を発揮してさらに条件のいい会社へ移ることができたりする可能性も上がります。
雇われている期間に制限があるので、会社が法律で決められた最低限の給料で契約したいと考えている場合もあり、注意が必要です。反対に、最初は高い給料で雇われたとしても、その高収入が長く続くとは限りません。
また、会社から求められる業務の範囲に制限があるので、自分ができることの範囲が狭くなる可能性があります。
雇われる期間に対して、最初から制限を設けられているので、会社の経営状態が悪くなれば契約が更新されず、新たに仕事を探さなければならない可能性も高まります。
正社員 | 契約社員 | |
給与・賞与、昇給の可能性 | 〇 毎月ほぼ決まった給料であることが多く、定期的に昇給したり、退職金やボーナスなどがもらえる可能性がある |
× 雇われている期間は給料が上がりづらく、退職金やボーナスなどをもらえる可能性が低い |
仕事の幅・深み | 〇 ・さまざまな経験をして、自分の適性を知ることができる ・実績を上げて評価を高め、周囲からの信頼を集めること で、会社の中心人物として責任のある仕事や深みのある仕事を任せてもらえる可能性がある |
△ ・専門性をもち、その分野の仕事に深みをもたせることができ る一方で、その仕事しかできず、応用がきかない可能性がある ・業務内容が単純作業の繰り返しであれば、AI化で仕事が減る 可能性がある |
自由度 | × 転勤があったり、副業ができないことがある |
△ 週3日勤務、時短勤務など柔軟な働き方や、副業が可能な場合がある |
自分に合う仕事先を探すには、まず、あなたが「どんな仕事をしたいのか」を考えてみましょう。そして、正社員・契約社員それぞれのメリット・デメリットを踏まえながら、その仕事が正社員なら可能なのか、契約社員なら可能なのかということをしっかりと調べることが大切です。もし、あなたの学校に進路指導室があるのなら一度訪ねてみて、「自分ができそうな仕事は何か」を探すより、「自分はどんな仕事をしたいのか」を大切にして、自分に合う仕事を探してみましょう。
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未成年の契約取り消しについて
最低賃金について
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