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「これまでHIV陽性者に会ったことがないし、これから出会うこともない」と思っていませんか?
ぷれいす東京の研究グループの調査で、全国1,000人以上のHIV陽性者が回答した結果、「パートナーや配偶者に病気のことを伝えている」という人は8~9割でしたが、「会社など職場の仲間や上司に伝えている」という人は、たった1割前後でした。また、友達に知らせている人は4割程度でした。
日本にはおよそ3万人の陽性者が暮らしていますが、感染しているかどうかは、見た目ではわかりません。もしかしたら周りにいないのでなく、伝えられていないだけかもしれません。
まずは、HIV陽性者たちが、なぜその事実をあなたに知らせたのかを想像してみましょう。
自分のことを理解して欲しい、嘘はつきたくないと思っている人も多いですし、恋人やこれから付き合いたい人には、性的な関係になる前に説明したいと願うHIV陽性者は多いです。
あなたのことを信頼しているからこそ、あなたに話したのかもしれません。
そうした場合には、「HIV陽性である」ということを、周りに話してもいいのか、言わないでおいて欲しいのかを本人に確認してみてください。
そして他にどうして欲しいのかも尋ねてみましょう。
相手に何かをして欲しいのではなく、HIVに感染していても、一緒にいてくれるだけで十分という人が多いようです。
「実は...HIVに感染している」と突然言われたら、すぐに受け入れるのは難しいかもしれません。
「驚いている」「混乱している」などその時の正直な気持ちを伝えて、ゆっくり考える時間をもらいましょう。もし一人で抱えるのが苦しくなった場合には、ぜひ、ぷれいす東京の電話相談を利用してください。
「HIV/エイズにならないためにはどうしたらいいの?」でも紹介したように、HIVは、ご飯を一緒に食べたりするなどの日常生活では感染しませんので、過度に心配する必要はありません。
HIVに感染していても、とても有効な治療法が開発されていることもお話しました。また不安になった時は、Mexに掲載されている団体に相談するなど、信頼できる情報にアクセスしましょう。
恋人から感染を知らされた場合でも、セックスの時にコンドームをしていれば予防できています。
HIVはきちんと予防すれば感染しませんし、恋人がきちんと治療をしていれば、さらに感染の可能性は低くなります。
思い当たることがあり、体調の変化を不安に思っている友達がいる場合には、HIV検査を勧めてみるといいかもしれません。
陽性者の5人に1人はそもそも感染に気付いていないという調査結果もありますので、パートナーから「自分は大丈夫」「心配ない」と言われても、きちんとHIV検査を受けていなければ、信用できないかもしれません。
可能だったら、「HIV検査を受けたか?最後はいつ受けたか?」と聞いてみましょう。
そして「お互いのからだのことを大切にしたいので、一緒にHIV検査に行きたい」と伝えるのも良いかもしれません。また尋ねるタイミングも重要です。セックスの直前ではなく、落ち着いて話せる時間に話しましょう。
HIVに感染をしても、その後の人生は変わらず続きます。2017年は男女問わず梅毒など性感染症になる人が増えているという報告もありました。早めに気づき、治療を開始することが重要です。
4回に渡り、HIVやエイズのことをお伝えしました。
HIVやエイズについての情報をUPDATEできましたか?
これを機会にパートナーや友達、大切な人とセックスや性感染症のことを、いろいろと話せると良いですね。ありがとうございました。
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