虐待を受けているかも?そんな時どうすればいい?
- 暴言・無視・ひいき
- たたく・殴る
- 性被害・わいせつ
虐待という言葉、ニュースで聞いたことあるかもしれません。
虐待とは、大人が子どもを傷つけたり、必要なものを与えないことを言います。
ニュースでは、なぐった、けった、お湯をかけるなどの暴力がよく取り上げられますが、怒鳴る、無視するなど、からだに傷ができないものも虐待です。
どんなことが虐待?
それでは、どんなことが虐待になるのでしょうか。基本的には、次の4つのうちどれかに分かれます。
・身体的虐待:からだを傷つける(なぐる、けるなど)
・心理的虐待:こころを傷つける(暴言、子どもの前で家族をなぐる、無視、など)
・性的虐待:性的なことをする・させられる(体を触る、裸を無理やり見せられる、お風呂に入ってくるなど)
・ネグレクト:生活に必要なものを与えない(ご飯を出さない、着る服を買ってくれないなど)
もし、みなさんが上のようなことをされていて「つらい」「一緒にいるのがしんどい」と感じているなら、虐待かもしれません。
親に限らず、学校の先生や部活のコーチ、祖父母など大人から傷つけられれば虐待になります。
親から離れたいと思ったら
親から虐待されていたら、どうすればいいのでしょうか。実は、虐待にあった時に助けてもらえる仕組みはいくつかあります。
今、みなさんが「身の危険を感じる」「親が怖くて一緒に住んでいたくない」といった場合は、電話や面談で相談すると、児童相談所というところの人が相談にのってくれます。
みなさんの希望や家庭の状況から判断して、親と離れて暮らすことができる児童養護施設などで生活できるようにしてくれることもあります。
相談したのがバレたら親に怒られるんじゃないか…と心配な場合は、まずは名前や住所を言わないでも相談できます。
もし学校の先生やスクールカウンセラーなど信頼できる大人が周りにいたら、そういう人に相談するのもいいと思います。 ずっと離れて暮らそうとは思わないけど、今一緒にいるのがつらいなと感じている時には、シェルターという場所があったり、先ほどの児童相談所に一時的に避難するための場所が用意してあります。
家を出ようとまでは思わないけど、ちょっと嫌だなと感じている場合は、
安全に外で過ごせるようにアルバイトをはじめたり、友達の家で勉強させてもらったり、家の外での活動をはじめてみるのもいいかもしれません。
また、家の中では自分の部屋にいるようにするなど、なるべく親と顔を合わせないようにするだけで、過ごしやすさも変わってくるかもしれません。
でも、本当はみなさんが我慢するべきことではないですし、ずっと我慢し続けるのは気持ちもつらいと思います。
少し距離をとって、気持ちが落ち着いたら、信頼できる大人か、相談機関に相談することをおすすめします。
嫌われてるから虐待されるの?
虐待は、必ずしも嫌いだからするわけではありません。親の場合だと、子どもは好きだけど生活がつらいなどで虐待をしてしまう人もいます。
なので、虐待を受けているからといって「愛されていないのかな…」と考える必要はありませんが、愛されているからといって、虐待を我慢しないといけない理由にもなりません。
どんな理由があっても、虐待という行為は肯定できません。なので理由があってもみなさんが「嫌だ」「やめてほしい」と思ったら無理に我慢しなくても良いのです。 いかがでしたか。虐待を受けているかもしれないと気づいた時、みなさんが安心して過ごすことができる様にする仕組みや相談先があるということを思い出してくれたらうれしいです。
次からは、虐待の種類について細かく紹介していきます。
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