デートDVとは?デートDVチェックと対処法
- 暴言・無視・ひいき
- たたく・殴る
- 性被害・わいせつ
- 妊娠(したかも)
デートDVとは?
デートDV(ドメスティック・バイオレンスの略)とは、恋人間で起こる暴力のこと。交際経験のある10代のうち、男性の3割近く、女性の4割以上がデートDVを受けており、男女共に2割の人がデートDVをしたことがあるとの調査結果*1もあり、10代にとって身近な問題なのです。暴力というと、なぐる・けるなど、からだへの暴力を思い浮かべるかもしれませんが、言葉や態度で精神的に追いつめたりすることも暴力になります。
「おかしい」と気付かないままでいると、暴力はどんどんエスカレートしていき、からだもこころもとても傷つくことになります。
暴力は許されることではありません。大好きな人とのおつきあいを、あたたかく、楽しいものにしていくためには、デートDVについてよく知り、早く対処することが大切です。
デートDVの種類
そもそも、デートDVにあたるのはどんなことでしょうか?5つの分類から紹介します。•身体的暴力:なぐる、ける、髪をひっぱる、ものを投げる、つきとばすなど
•精神的暴力:「バカ」「ブス」など悪口を言う、「死ね」「ぶっ殺す」など暴言を吐く、無視する、不機嫌になる、勝手にケータイ・スマホをチェックする、大声でどなるなど
•性的暴力:むりやりキスや性行為をせまる、むりやりHな雑誌や映像を見せる、裸や性行為の写真を要求する、避妊に協力しない、性行為を断ると不機嫌になるなど
•経済的暴力:お金やものをみつがせる、むりやりおごらせる、お金を返さないなど
•社会的隔離(行動の制限):ケータイ・スマホの使用の制限や強要をする、友だちや家族と電話で話したり会おうとしたりすると不機嫌になる、相手との予定を最優先にさせる、帰宅が遅くなると怒る、服装について細かくチェックする、外出すると何度も電話やメールをしてきて、すぐに返さないと怒るなど
1つでも心当たりがあれば、デートDVの可能性があります。これらは、おつきあいの中で「フツーのこと」ではなく、こころを傷つける「暴力」であり、自身には悪気がなくても相手を傷つけてしまうことでもあります。
もし「デートDVかも?」と思ったら?
お付き合いをするということは、相手の所有物になることではありません。あなたのからだやこころは、あなただけのものです。デートDVにならないためには、自分が嫌なことは「嫌」と相手にはっきり言える対等な関係や、お互いを思いやる気持ちが重要です。もしあなたや相手が恋愛以外に楽しいと思える趣味や人間関係・居場所がないとしたら、デートDVの関係になりやすい環境だと言えるでしょう。
もし、相手に「嫌」と言えない、言っても相手にはぐらかされるのであれば、もうデートDVは始まっています。困った時は、友人や信頼できる大人に相談しましょう。
少しでも不安を感じたり、暴力を受けていて身の危険を感じたりする場合は、Mex(ミークス)にのっている専門機関などに相談しましょう。
友達がデートDVを受けているかも…という時は?
友達がデートDVの被害者にならないために、相談を聞く、そばにいてかかわりを持ち続けることも大切です。相談を聞くときはまず、「話してくれてありがとう」と伝えたうえで、まずは親身に友達の気持ちを聞きましょう。
「そんな人とは別れるべき」「被害を受ける方にも責任がある」と一方的な判断で言葉をかけることは避け「あなたは大切な存在」「暴力はいけないことで、我慢する必要はない」と伝えましょう。
そして、見守り続けながらも信頼できる大人や地域のデートDV支援団体などの専門機関に相談をすすめてはと思います。
もし、あなたが友達の相談にどう対応していいかわからない時は、あなた自身がそのことについて、専門機関に相談することもできます。相談相手とのつながりを保ちながら、あなた自身が抱え込みすぎないこともとても大切です。 恋人ができたらまず「知って欲しい性や妊娠について~女子編・おすすめ記事5選~」を読んでみてください。 もし、無理やり性行為を求められたりしたら「これって性暴力?無理やり性行為をされた・避妊してくれない」を読んでみてください。 デートDV関連記事