ディスカリキュア(算数LD)とは?算数や計算が苦手なあなたへ
- 心身の不調
- 勉強
みなさんの中には、小さい時からこういうことで困っている人はいませんか?
✔︎大きな数になると大小の区別がつきにくい
✔︎簡単な計算でも時間がかかり、いつまでも指を使って計算する
✔︎単純な計算はできるが、文章題や応用問題を解くことができない
もしかしたら、これが当てはまる人はディスカリキュアかもしれません。
計算が苦手な人の例
タクヤ(仮名)を紹介したいと思います。タクヤはとにかく算数だけが苦手でした。
小1の時から、となりの子の答えをこっそり見て、なんとかやっていました。
でも小4くらいから、だんだんテストの点が下がって、先生や親が心配しはじめました。
学校に行くのがつらくなり、保健室で休むことが多くなってきました。
算数が苦手だった理由・・ディスカリキュア(算数LD)かも
タクヤのように、算数の勉強にとても時間がかかったり、何度も計算ミスを繰り返したりする子は「ディスカリキュア(算数LD)」かもしれません。
「ディスカリキュア」はLDのひとつです。
LDは日本語で『学習障害』と訳されていますが、私は『学び方の違い』ととらえています。
見た目では分かりにくいので、本人も親も気づかないことがあります。
「もしかして自分のことかな?」と思う人は、品川裕香『算数の天才なのに計算ができない男の子のはなし』(岩崎書店)をぜひ読んでみてください。
ずっと計算が苦手なままなの?
「ディスカリキュア」はテストや成績だけではなく、日常生活でも困ることがあります。時計を読み間違えたり、買い物でお釣りを間違えたりします。
「ディスカリキュアは治るのか?」というと、残念ながら大人になっても苦手さは克服できないことが多いです。
でも、学び方を工夫することはできます。
前に紹介したタクヤも、いろいろ勉強の方法を工夫しました。
単純計算は電卓を使ったり、計算方法を好きなキャラクターの名前で覚えたり、
算数ゲームやパズルを楽しんだりと、自分に合った勉強方法にしました。
テストでは理解しやすい図形やグラフの問題に力を入れました。
そうするうちに、あれほど嫌いだった算数も、好きまではいかなくても
「まあ、存在だけは許してやろう」(笑)というくらいまでになりました。
勉強ができないと思っているあなたへ
勉強のできる・できないは、努力の差ではありません。実は、脳のタイプによって合う学び方が違うことが分かっています。
多くの学校での勉強方法は、少数派の脳のタイプの人にとっては、覚えにくかったり、逆効果だったりします。
努力が足りないんじゃない、他の人とは、学び方がちょっと違うだけ。
自分に合った学び方を見つけることが「困った」を解決する糸口になります。
みなさんには、自分の脳のタイプ=凸凹をよく知り、自分に合った学び方を工夫することをおすすめします。
学び方を工夫すれば、苦手な勉強も少し「好き」になるはず。
LDにはこの他にも、いろいろな種類があります。
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