男子の射精・性欲#4
勃起と射精のコントロール
- 性の悩み
- 体験談・インタビュー
泌尿器科医の今井伸先生が提唱する「射精道(思春期編)」。第1条から第16条まである射精道を1つひとつ解説しながら、正しいオナニーの仕方や性欲への向き合い方を考えるシリーズコラムです。今回は、勃起と射精のコントロールについて今井先生にお聞きしました。
今回は第8~9条についてお話しを聞いていきます。
第8条 必ず勃起した状態で射精すべし。
必ず勃起した状態でっていうのはどういうことでしょうか?
これは、床オナをする人に多くみられるのですが、結構勃起していない状態で射精する人が多いんです。
そもそも勃起しないで射精ってできるんでしょうか?
普通の射精をしている人からは想像がつかないですが、できます。
床オナってこすり付けた気持ち良さとその刺激で射精しているんですが、亀頭の気持ちの良い感じというのは完全に勃起しちゃうと感覚的には鈍くなってしまい、気持ち良さが減ります。一番亀頭が敏感なのは、これから勃ちますよっていういわゆる半勃起のときです。歩いている時に半勃起になって、パンツと亀頭がこすれて気持ち良くなってしまい、勃起しちゃいけないと思いつつも勃起しちゃったなんて経験はみんなあると思います。
で、「床オナ」の時にその敏感な状態でこすりつけるのが気持ちいいわけです。その気持ちいい状態を続けていくためには半勃起の状態を続けなくてはいけないのです。その気持ちのいい(半勃起の)状態を維持させながら、そのまま射精をしたい。床オナをしている人の大半は勃起していないときに射精しています。
床オナってこすり付けた気持ち良さとその刺激で射精しているんですが、亀頭の気持ちの良い感じというのは完全に勃起しちゃうと感覚的には鈍くなってしまい、気持ち良さが減ります。一番亀頭が敏感なのは、これから勃ちますよっていういわゆる半勃起のときです。歩いている時に半勃起になって、パンツと亀頭がこすれて気持ち良くなってしまい、勃起しちゃいけないと思いつつも勃起しちゃったなんて経験はみんなあると思います。
で、「床オナ」の時にその敏感な状態でこすりつけるのが気持ちいいわけです。その気持ちいい状態を続けていくためには半勃起の状態を続けなくてはいけないのです。その気持ちのいい(半勃起の)状態を維持させながら、そのまま射精をしたい。床オナをしている人の大半は勃起していないときに射精しています。
でも射精できるなら、良いのかなとも思っちゃいますが、、、、あ、それだと、性行為ができないのでしょうか?
そうです。半勃起だとセックスができないんです。だから、半勃起で射精する習慣のある人は、セックスのために完全に勃起させると気持ちよくない、感じない、腟の中で全然感じませんとなってしまう。だから、問題です。
その場合、自分でオナニーしたり、床オナしたりすることでしか射精できないのでしょうか?
そうです。腟内に挿入したときと全く違う状態で、腟内に挿入できないような状況で射精をする習慣ができてしまっています。
そもそもですが、今後実際のセックスを希望してなければ、それでも良いってことですよね?
はい。それなら、自分の好きな方法でやれば良いです。他人に迷惑をかけず、衛生的で、法に触れないことは大前提です。
第9条 少し我慢してから射精すべし。
第9条はどういう意味でしょうか?
射精するときって、「あともう少し」っていうのが来たときに、全くブレーキをかけずに刺激を続けると、あんまり精液が出なかったりします。少しブレーキをかけながら、いつでも射精できる状態を維持するように刺激していくと、だんだん溜まってきます。
助走をつけるみたいな感じでしょうか?
そうです。例えばゴムを飛ばそうとする時、ゴムの引っ張りが少ないとちょろっとしか飛ばないですよね。これを引っ張って引っ張ってからはなすと、遠くまで飛ぶ。射精の場合もそうです。射出量が少ないと出る精子も少なくなってしまいます。これは不妊の原因になります。ある程度溜めて、出そうになっても頑張って我慢して我慢して、ドバッと出すっていうのが良いです。
それを習慣にしないといけないということですね。
ピークを3回我慢して、4回目で出すって感じです。
それはいざっていう時のためでもあるということでしょうか?
早漏の人にも言えるんですが、射精しそうになった時にすぐ出すようにしていると、それに慣れてしまって、気持ちが良いとすぐ出ちゃう様になります。
若い人だったら気持ちでコントロールできるのではないでしょうか?
気持ちではなんともできないです。自分で調整する訓練が必要です。意思を持って練習しないとできません。
特にコツがあるわけではないんでしょうか?
もうただひたすら練習あるのみです。だから、「射精は1日にしてならず」なんです。ひたすら練習です。大人になってセックスをするようになると、いろんな場面がありますよね。相手によって「早くイってほしい」とか、「早くイっちゃだめ」とか、いろいろあるわけです。そういう状況にも対応できるように、ある程度自分で射精をコントロールできる必要があります。
だから、できれば、「セックスの時に射精を自在にコントロールできます」と言えるようになるのが理想です。そういう実践の想定をしながら練習するのがオナニーです。トレーニングとしてやるべきだと思うから「射精道」と言います。ただ快楽を満たすためにやるというよりは、ある程度将来の実践を想定した上での練習です。
よく野球に例えますが、素振りもしないで試合に出てもいい結果は出せない。しっかり素振りの練習をすることによって、はじめて試合でヒットやホームランを打つことができるようになるのです。
だから、できれば、「セックスの時に射精を自在にコントロールできます」と言えるようになるのが理想です。そういう実践の想定をしながら練習するのがオナニーです。トレーニングとしてやるべきだと思うから「射精道」と言います。ただ快楽を満たすためにやるというよりは、ある程度将来の実践を想定した上での練習です。
よく野球に例えますが、素振りもしないで試合に出てもいい結果は出せない。しっかり素振りの練習をすることによって、はじめて試合でヒットやホームランを打つことができるようになるのです。
このシリーズの他のコラムはこちらから