安心できるお守り、ヘルプマークとは?役割ともらい方
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ヘルプマークとは?
突然ですが、赤くてハートと十字が入ったこんなマークを、どこかで見かけたことはありますか? 時々、電車の中などで、手のひらサイズのこのマークをかばんにつけている人を目にしたことがあるかもしれません。これは「ヘルプマーク」と呼ばれるマークです。見た目では分からないけれど、周りの人のヘルプ(助け)が必要な人がつけるマークなのです。
今回は、もしかしたらみなさんの役にも立つことがあるかもしれないこのマークについてまとめてみました。
「ヘルプマーク」をつけているのはこんな人
杖をついて歩いているお年寄りや、車いすに乗っている人、妊娠中でお腹の大きい人などを見かけたら、「電車で席を譲ろうかな」「エレベーターまで案内しようかな」と思う人もいますよね。でも、周りの人が見てすぐに分からなくても、誰かの助けが必要な人はいます。外見では分からない病気があったり、義足や人工関節を付けていたりする人などです。
誰かの助けが必要ならどんな病気や障害のある人でも使うことができます。
みなさんのなかにも、人混みが苦手で電車で気分が悪くなってしまったり、外出先で不安で落ち着かなくなってしまったりする人もいるのではないでしょうか。
ヘルプマークは、そうした人が「困っている時には助けてください」と、周りの人に伝えるためのマークです。
ヘルプマークの役割
誰かの助けが必要なのはどんな時でしょうか。外で急に体調が悪くなった時、歩けなくなった時…。あるいは電車に乗っていて、苦しいから座りたいけれど席が空いていない時。つらい状況の中で、なかなか「助けて」と声に出すのは難しいと思います。そんな時にヘルプマークがかばんに付いているのを周りの人が気づいてくれたら、「何か困っているのかも」と思って助けてくれるかもしれません。マークの裏には、自分の名前や症状、困っていたらどんな風に助けて欲しいかを書いて貼っておくことができます。
持っているだけでも安心できる「お守り」
ヘルプマークは、「困った時に助けてほしい」と思う人なら、子どもでも、誰でもつけることができます。このマークは東京都が作り、2012年から都営交通の駅などで無料配布をはじめました。「こんなマークが欲しかった」という人たちからとても好評で、2017年7月20日にはJISに追加され、全国共通のマークとなりました。配っている地域もどんどん増えています。
外で困った状況になってしまった経験がある人は、いざという時の備えとして持っているだけでも、出かける時の「お守り」として安心できると思います。
ヘルプマークは、かばんの持ち手の部分につけることが出来るようになっているので、困っていない時にはかばんの中で見えないようにしまっておき、必要な時にかばんの外に出すなど、常に助けが必要じゃない人でも活用ができます。
ヘルプマークの入手方法
はじめは東京都だけだったヘルプマークは、現在全国に普及しています。東京都福祉保健局ヘルプマークHPには全国で配っている場所の情報がのっています。欲しいなと思った人は、自分の住んでいる都道府県をクリックして、詳しい配布場所を調べてみてください。都営地下鉄の駅や、都立病院などで手に入ります。 また、身近なところで手に入らない場合には、自分でマークを作ることもできます。
例:ヘルプマークの画像を印刷し、カードケースに入れるなど
東京都が公開しているガイドラインをよく読んだうえで、作成してください。
見かけたら、助け合おう
ヘルプマークは、言葉では伝えられないけれど、助けてほしいというサインです。電車で席を譲ったり、少し手を貸して荷物を持つのを手伝ったりするだけで、相手はとても心強いものです。人に助けを求めるのは、恥ずかしいことではありません。困った時はお互いさまです。ヘルプマークを付けている人を見かけたら様子を見て、必要に応じて声を掛けてみてください。
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