エイズになってしまったかも…実際に寄せられた10代からの相談と回答
- HIV・エイズ
- 病気・病院
HIV/エイズなど、性感染症のことを親や先生など身近な大人に相談するのは難しい…と感じる人は多いのではないでしょうか?
さらにセクシュアリティなどの秘密がある場合は、もっと打ち明けるのが難しく感じるかもしれません。
ぷれいす東京には、10代からも相談が寄せられています。いくつかの相談の中から、個人が特定されないように一部内容を変更した事例を紹介します。
みなさんと年の近い人から寄せられた悩みを知ることで、HIV/エイズなど、性感染症のことを良く知るきっかけになればと思います。
Q1:未成年でも検査を受けられますか?
HIVや性感染症に不安があるのですが、未成年なので検査に行くと、保護者に連絡されるのではないかと心配です。性行動のことは全く話していません。親に知られてしまう可能性はありますか?A1:保健所や検査所では、自分の名前を告げずに検査を受けることができます。名前を告げないので、保健所の人が親に連絡をすることはできません。安心して検査を受けてください。それでも不安な場合には、全国各地にあるHIVの相談窓口に電話して、相談員に一緒に考えてもらいましょう。
全国の保健所や検査所、電話相談窓口をこちらから調べることができます。
Q2:検査はどんなものですか?いつ結果がわかりますか?
A2:血液検査をしますので、採血を行います。保健所で実施している検査には、その場で結果がわかる「即日検査」と、1~2週間後に結果がわかる「通常検査」があります。いずれも、匿名(名前を言わなくてもOK)、無料で受けられます。また、地元以外のどこの保健所や検査所でも受けられます。
即日検査は、結果が陰性(感染の疑いがない)の場合は、その日のうちにわかります。ただ、この検査は幅広く可能性ある人を探し出すために、HIVに感染していないのに、誤って「陽性の可能性がある」という結果が出る確率が0.2~0.5%あります。その場合、陽性を確認する追加の検査(確認検査)をしますので、結果が1~2週間後になります。一方、通常検査では、追加の確認検査も含まれた結果を聞くことができます。
即日検査なのか、通常検査なのかは、実施している保健所や検査所によって違いますので、調べてから行くのがよいでしょう。
Q3:HIV検査はいつ受けたらいいですか?
A3:HIV検査は、感染が起きた時に体内に残る痕跡を調べるため、心配な行為から60日~90日たって検査を受けると、確実な結果が出ます。どれくらいで受けられるかは保健所や検査所によって違いがありますので、事前に行きたい保健所や検査所に、電話やメールなどで確認してください。Q4:HIVの検査を受けたけれど、結果を聞くのがこわいです。
昨年の年末くらいから微熱が続いていて、体調不良があります。病院でHIV検査を受けましたが、結果を聞くのがこわいので行っていません。A4:HIVは、もし感染が分かった場合でも、治療を開始すれば急激な体調の変化はみられなくなります。しかし放っておくと体調に影響が出ることがありますので、勇気を持って、検査の結果を聞きに行けたら良いですね。
もしも検査で陽性の可能性があると言われた場合は、ぷれいす東京のWebサイトの「陽性とわかったばかりの人へ」「判定保留/確認検査結果待ちの人へ」をご覧ください。
Q5:性行動やセクシュアリティを親に話していません。
ゲイかどうかは、自分でもはっきりしないのですが、男性とセックスをしています。親にはそのことを伝えていません。もしバレたら親が混乱するのではないかと不安です。A5:きちんと話せば受け止めてくれる親もいますし、逆に話を聞いて混乱する親もいます。親が誰にも相談できない場合もあるので、LGBT(レズビアン/ゲイ/バイセクシュアル/トランスジェンダー)の親や友人をつなぎ、相談する場を作る活動をしている団体もありますので、紹介するのも良いですね。 いかがでしたか?
親に伝えていない秘密は、誰でも1つや2つあるものです。
名前を伝えなくても相談できる電話相談やサービスでは、本当に話したいことを話して、自分らしい答えを見つけられるように、スタッフや相談員が一緒に考えてくれます。ぜひ勇気を出して、まずは相談をしてみましょう。