男子の射精・性欲#5
オナニーの回数は気にしなくて良い
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泌尿器科医の今井伸先生が提唱する「射精道(思春期編)」。第1条から第16条まである射精道を1つひとつ解説しながら、正しいオナニーの仕方や性欲への向き合い方を考えるシリーズコラムです。今回は、してもいいオナニーの回数について今井先生にお聞きしました。
今回は第11条~第12条についてお話しを聞いていきます。
第11条 オナニーは1日何回してもよし。
Mexに寄せられている相談で「1日中オナニーをしてしまう」という相談があります。○○回以上してはいけないなどありますか?
1日中オナニーをしたくて、オナニーをやれる時間があるならやって良いと思います。試験の前とかで本当に「勉強しなきゃやばい!」って思ったら、オナニーもちょっと抑えると思うんです。そのくらいで良いと思います。
相談の中には「やめたい時もやめれないんです」っていうのがあります。
1回射精すれば、1時間でも反応しない時間がありますから、賢者タイム(男子が射精した後に訪れる、気だるさや虚無感が続く時間)が来るまですれば良いと思います。どんなに性欲が強い人でも2~3回続けてすれば、性欲がしばらくおさまると思います。
オナニーしちゃダメと思うから、余計にずっとやりたくなってしまうのかもしれないですね。
そうです。抑制がかかってるから余計にしたくなるというのはあると思います。悩んでるくらいならしてしまった方が良いと思います。すっきりしてからまた勉強すれば良いんです。
これ以上してしまったら、病気みたいなラインってあったりしますか? 「性欲強すぎ病」みたいなのってあるのでしょうか?
逆に「1日オナニーしてしまう」という人は、本当に1日中やったことあるのかって話です。よく言うんですけど、僕の場合は24時間で7回までは射精したことがあります。翌日提出の山のような宿題の問題がなかなか解けなくて、オナニーしたくなって、オナニーして、またしばらく問題に向かっていると、またオナニーしたくて、やってって。そんなことを1日中繰り返していたら、オナニーを7回していました。7回も出したら最後は出なくなります。そして、そんなにしたいって思わなくなります。
過食症みたいな、過度にオナニーをしてしまう病みたいなものはないのでしょうか?
本当の病気はごく稀です。ふつうは過度にオナニーして出るものが出なくなったら、気持ちよくなくなるのでやらなくなると思います。やれるだけやってみたら良いと思います。多分、「1日オナニーしてしまう」と相談する人はとことんやったことがないと思います。とことんまでやってみるべきです。
そして、他にやらなきゃいけないことがあれば、もちろんやらなきゃいけないわけです。例えば、勉強とオナニーと優先順位をどっちにするのかに悩み、しっかりと優先順位をつけられるようになるのが大人だと思います。
そして、他にやらなきゃいけないことがあれば、もちろんやらなきゃいけないわけです。例えば、勉強とオナニーと優先順位をどっちにするのかに悩み、しっかりと優先順位をつけられるようになるのが大人だと思います。
たくさんやりたいなら、やって大丈夫ということでしょうか?
大丈夫です。
他にも相談で、何回もやっているからだんだん刺激が強いものじゃないとダメになってきているというのが結構ありますが、やはりこれも回数は関係ないのでしょうか?
そこのところは第14条の「強い刺激のネタばかりを続けるべからず」に関わってきますが、数自体は問題ないということです。
他にも相談で「インターネットによると3日に1回程度が良いとされていますが本当ですか?」というものがありました。
「3日に1回程度」に全く根拠はないです。適切な回数はその人がしたい回数であり、人によって違います。
他にも、「1日に平均2回、多いと3回行ってしまう、どうにか意識的に減らせないか」という相談もあります。
減らす必要はありません。ストレスがたまればたまるほどしてしまう傾向にあります。無理にやめなきゃとオナニーを我慢してストレスを抱えない方が良いと思います。
第12条 気持ちのいいオナニーを追求すべし。
第11条の1日何回しても良しとは、第12条の気持ちいいオナ二ーの追求につながりますか?
はい、オナニーは基本楽しむべきです。やっちゃいけないとか背徳感を感じながらするものではなく、オナニーはやっていいし、自分は楽しんでやっているんだっていう風に思ってやることが大切です。
でも、床オナとかも気持ち良いんですよね?
床オナをしている人にとっては、気持ち良いのだと思います。男子が性に目覚めるきっかけの1つとして、うつ伏せになると気持ちよくて勃起するというのがあります。女子だと、幼いころに机の角のとこに股間を当てると気持ちがよくて、そのままオナニーの癖がついちゃったみたいな人がいるのと同じで、入り口が「床」なんだと思います。うつ伏せで気持ちよくなって、上むいたらなおるのに、うつ伏せのままだとモヤモヤするみたいなところから入って、そのまま床オナに進んでしまうのだと思います。僕もうつ伏せになるとモヤモヤしていた経験があって、もしかしたら床オナするようになっていたかもしれないから、床オナしてしまう気持ちは分かります。
気持ち良くても危険なオナニーである床オナなどは、若い子だったら早く卒業するべしということでしょうか?
そうです。床オナで射精するところまでしないようにすることが大切です。
ちなみにオナニーはやるべきと思ってやらなくても良いのでしょうか?
そうです。したくない人はしなくて構いません。やらない自由もあります。
第13条 射精を自在にコントロールできるようになることを目標とすべし。
これまでの話を聞くと、オナニーをいけないものと思わず、トレーニングと思うことが大事そうですね。そうすると、第13条の射精のコントロールに近づいていきそうです。
まさにそうです。 これまでお話ししてきたように、実際のセックスを想定してすることが大切です。 刺激の強すぎるものは、実際のセックスとは異なってくるので控えましょう。
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