性病・性感染症の症状と病院について・・性器がいつもと違う
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「性器の形が普段と違う」「おりものがいつもと違う」もしかしたら、性病かも?
今回は性病(正しくは「性感染症」)について症状と対処法をお届けしたいと思います。
そもそも性病・性感染症とは?
性病は、病気の原因となるウイルスや菌が性器やその周辺、精液、膣分泌液、血液などにいて、性行為によって粘膜からうつります。性器同士の接触だけではなく、性器と口や肛門からも感染することもあります。性病・性感染症かもしれない症状って?
例えば、男女別だとこのような症状があります。男子の性病・性感染症の症状場合 | ・尿道からうみがでる ・精巣のあたりがはれて熱が出る |
女子の性病・性感染症の症状 | ・おりものがいつもと違う(白くてモロモロしたカッテージチーズ状、濃い黄色や黄緑がかっている、血液が混じったピンク~茶褐色、かゆみやニオイがいつもよりもきつい、量が増える、泡状など) ・性行為の時に痛みがある |
男女共通の性病・性感染症の症状 | ・性器(周辺)にかゆみや炎症がある ・性器(周辺)に発疹や、イボ、水ぶくれがある ・おしっこをする時に痛みがある |
例えば、若者に最も多い性病のクラミジアでは、女性の約80%、男性の約50%が感染しても無症状と言われています。症状がある時は、医療機関での検査の「しどき」ですが、性病は放置しても治らないどころか、病気が進行していくこともあります。症状がおさまっても必ず早めに検査・受診をしましょう。
また、性感染症の多くは悪化してからでないと症状が分かりにくいことが多いです。より早くからだの変化に気づくためには、普段の元気で正常な時の自分のからだを知っておくことが大切です。
ぜひ、自分の性器やおりもの/精液の色や状態を普段からチェックしてみてください。性病の感染に気づかずそのままにしておくと、他のパートナーに感染を広げてしまうだけではなく、不妊といって将来赤ちゃんができづらいからだになったり、妊娠・出産時に赤ちゃんに病気を感染させたりしてしまうこともあります。
性病・性感染症はセックスの回数と関係ある?
「性病はセックスの回数が多い人がなる病気」だと思っている人もいるかもしれませんが、それは間違いです。たとえ一度の性関係であっても、真剣なおつきあいでも、性生活を始めれば、性病になるリスクは誰にでもあることです。性病は性的な接触をしないことが一番確実な予防法ですが、性関係を持つ時はコンドームで予防し、感染したかもしれない時は、検査・治療をしましょう。また、特定のウイルスや病気に対してかかりにくくするワクチン(予防接種)も開発されています。
性病かもと思った時の対処法
性病は、検査で発見し、きちんと治療すれば治るものがほとんどです。検査は保健所であれば無料・匿名でしていますが、病気の種類や検査の時間が限られているので、あらかじめ調べていきましょう。病院は、検査費用がかかりますが、病気が分かればすぐに治療が始められます。
一般的には、男子は泌尿器科や皮ふ科、女子は婦人科・産婦人科を受診しましょう。そして、感染が分かったら、症状がなくてもパートナーに検査を受けてもらい、感染していた場合はパートナーも一緒に治療をしましょう。どちらか一方が治っても、パートナーが感染したままだと再度感染することがあるからです。
病院はどのくらい費用がかかる? 親にバレない?
病院での検査・治療は、症状があれば保険適用となり、保険証を持っていけば料金は7割引き(3割負担)になります。初めての受診でかかるお金は、初診料と検査で5000円程のことが多いようです。あらかじめ「●●円の範囲で検査をしてください」と伝えることもできます。
一方で、保険証を使うと加入している組合から医療費通知が送られてくることがあり、保護者の方に診療した日付、金額、病院名が知られる可能性はあります。
「親に産婦人科・婦人科に行くことが知られたくない」という場合は、「生理痛がひどい、おしっこをするところが痛い」など、性行為によるトラブル以外の理由を伝えておくのも1つの方法です。
例えば男子は性器や精巣が炎症を起こしたり、女子は生理痛や膣炎、膀胱炎になったりということは性経験がなくてもなりうることです。
性病は放っておいて良いことはありません。まずは検査を受け、結果次第で親に伝えるかどうかを考えてみてはどうでしょうか?
性病・性感染症の病院ってどうやって見つけるの?
住んでいる地域と泌尿器科/婦人科などで検索をします。女性が婦人科・産婦人科に行く場合は、お産や不妊治療をメインでしている施設より、婦人科外来がメインのところがおすすめです。思春期外来として開設している施設や○○女性クリニックなど、若い女性が受診しやすいシステムになっている施設もあります。今は病院の口コミサイトを参考にしたり、医師の性別や雰囲気をホームページなどで確認したりして自分に合いそうなところを選ぶことができます。もし「この病院やお医者さんは自分には合わないな」と思ったら、病院を変えるのも検討してみてください。
※本記事は助産師資格を持つピルコンのスタッフのアドバイスのもと、作成しました。
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