性的同意とは?性行為のOKサインと落とし穴
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性行為をする前に必要なお互いの同意。「家に行ったら」「愛し合っている人となら」同意があることになるのでしょうか?この記事ではそんな性行為の同意について考えます。
どこからがOKサイン?性的同意の落とし穴
みなさんは「性行為のOKサイン」について聞いたことはありますか?「相手と2人きりでおうちでデートをしていたら、急に相手が性行為を求めてきた。『家に来たってことはそういうことだろう』と言われ、嫌だったけれど性行為をしてしまった。」という話を友達から聞いたとしたら、あなたはどう思いますか?
「それは相手に『性行為がOK』と思われて当然だ」
「家に行った人の自己責任だ」と思う人は、要注意です。
性行為のOKサインは「あなたと性行為をしたい」とお互いが言葉で確認をすることです。
あなたがイヤだと思えば、性行為は断ってもいいものです。
それでもしつこく誘ったり、無理やり性行為をしたりするのは、セクハラや性暴力になります。
性行為を熱いお茶に置き換えたら?
欲しいかどうか分からない人に、紅茶を無理やり飲ませるのはちょっとおかしいですよね?性的同意については、イギリスの警察が作成した「紅茶を飲むときの誘い」に例えた、「パートナーシップにおける『同意』」のビデオで分かりやすく紹介されています。 この動画で紹介しているように、相手と同意がないのに無理やり性行為をすることや、どちらかがお酒を飲んできちんと判断がつかない状態や、寝ている人への性行為も性暴力となります。
他にも自宅や車の中で2人きりになったり、2人でデートをしたからと言って、「性行為をしても良い」とOKしたわけではありません。
性行為をしたいのか、したくないのかは、明確に相手に分かりやすい形で自分の意思を伝え、また相手の様子を見てお互いの気持ちを思いやることが重要なのです。
「最初は嫌がっていたけれど…」は大人が作ったフィクション
大人向けの性情報の中には、最初は性行為を嫌がっていた相手が、途中から気持ち良くなってきて…という描写があるものもありますが、それはフィクションです。たった一度の性行為であっても、そして一方にとってはほんの軽い気持ちでの行動だったとしても、同意のない性行為は相手を深く傷つけることがあります。そのことで、心身のバランスを崩し、学校や仕事に行けなくなってしまう人や日常生活を送れなくなる人もいるほど人生へ大きな影響を与えるものです。
性行為で相手の意思を確認することはとても大切なのです。
性行為をしたくないことは、愛情がないことではない
深く愛し合っている相手同士でも、性行為をする気分になれない時があります。もし「性行為をしたくない」と伝え、相手が怒ったり不機嫌になったりしたとしても、それは性行為を断った人の責任ではありません。愛情確認のための性行為であればこそ、お互いの思いを尊重しあってこそ成り立つものであり、どちらかが我慢をしてやりたくないことをする性行為は幸せな関係性とは言えません。
性行為は「したくない」という相手に合わせることが対等で幸せなパートナーシップの上で大切です。どうしても性欲があって落ち着かないという時は、「セルフプレジャーで大切なポイント!性欲を自分で解消するには?」をぜひ参考にしてください。
そして万が一、同意をしていないのに性行為を強要されたとしたら、性被害の専門機関に相談しましょう。
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