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「これなら大丈夫」と思っている避妊方法、本当に大丈夫でしょうか?
実は1日平均して約50名の10代女性が中絶をしている現実があり、1年間にすると約1万8千件が10代の中絶になります。※1
意外かもしれませんが、実はみなさんにとって身近なことなのです。
妊娠をすると、出産も中絶(妊娠を中断する手術)もからだだけでなく金銭的にとても負担がかかること。その後の人生にも大きく影響します。
性に興味を持つのは自然なことですが、何の知識もないまま性行為を経験してしまうと、望まない妊娠や性感染症で困ることになります。まずはその前に自分のこころ・からだを守る避妊の知識を身につけましょう。
●ウソ1:膣外射精(外出し)で避妊ができる
射精前に出てくる透明な液体にも精子が含まれるので、避妊にはなりません。コンドームをつけたとしても、途中からでは意味がありませんし、性感染症を防ぐことはできません。
●ウソ2:安全日・生理中なら妊娠しない
女性の月経周期によって妊娠しやすさは変化します。しかし、精子は子宮の中で3~7日間生き残ることも。また、月経周期は体調の変化で乱れることがあるので、絶対に妊娠しない「安全日」は存在しません。
●ウソ3:膣内へ射精した後、シャワーや炭酸水で膣の中を洗えば避妊ができる
シャワーなどが届かない子宮の奥に精子が入ってしまうので、避妊効果はありません。また、炭酸水や酸性の液体で流すことにより酸に弱い精子が死に、避妊効果があるというのも間違いです。
最も確実な避妊方法は、性行為をしないこと。愛情表現としての性行為であれば、我慢や待つことも愛情です。
それでもリスクを承知の上で性行為をするのであれば、性感染症予防のためのコンドームと女性主体でより確実に避妊ができる低用量ピルを併用することが最も理想的です。 男性は相手に言われなくても必ずコンドームをつける、女性は避妊を相手任せにしないということが大切です。
●低用量ピルとは?
・1日1錠女性が飲む薬
・婦人科・産婦人科で医師の処方により買える
・1カ月分2,000円~3,000円程度
・性感染症予防の効果はない
・月経痛や月経不順の治療にも使われる
・1年間の避妊の失敗率は理想的な使用で0.3%、一般的な使用(飲み忘れた場合を含む)で8%※2だが、性感染症は防げないため、コンドームとの併用がおすすめ。
●コンドームとは?
・1回使い捨てで男性がつけるゴムやポリウレタンでできた袋
・薬局やコンビニで買える
・1箱600円~1,000円程度(5~10個入)
・性感染症予防に有効
・つけ方をまちがえたり、破れたりすると避妊に失敗することもある
・1年間の避妊の失敗率は理想的な使用で2%、一般的な使用で15%※2なので、ピルとの併用がおすすめ。性感染症も防げる。
万が一、避妊に失敗した時や性被害にあった時は、72時間(3日)以内に緊急避妊ピル(アフターピル)を女性が服用するという最終手段があります。
産婦人科・婦人科等で処方され、価格は15,000円ほどのところが多い(ただし性被害の場合は公費助成の制度があります)ですが、医療機関によって異なるので、事前に確認しましょう。
副作用はほとんどありませんが、緊急避妊の成功率は約80%と100%確実に避妊できるというわけではありません。
普段から自分に適した避妊を選ぶことが大切です。
※1 厚生労働省「平成26年度衛生行政報告例の概要」より
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/14/dl/kekka6.pdf
※2 Trussell J. In: Contraceptive Technology. 18th rev ed. 2004より
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