これって身体的虐待?たたかれたりけられたりする
- たたく・殴る
「身体的虐待」という言葉を聞いたことがありますか?
身体的虐待とは、ケガをさせられたり、痛い思いをするようなことをされる虐待のことをいいます。
たたかれたり、けられたりといったことも身体的虐待になります。
他にも熱いお湯をかけられたり、首を絞められたりといったこともあります。
身体的虐待とは?
具体的には、以下のようなことが身体的虐待です。・なぐる、けるなどの暴力
・首をしめられる
・熱いお湯をかけられる
・おぼれさせられる、無理やり顔を水に入れられる
・縛られたり、動けないような状態にされる
・異物や薬などを無理やり飲まされる
動画でも紹介しているので、見てください。 もし当てはまるものがある場合は、虐待の可能性があるかもしれません。
傷跡が残らなくても身体的虐待になる?
たたかれたり、けられたりするのが身体的虐待というと、傷跡が残るものがそうだと思ってしまうかもしれませんが、見てわかるような傷がなくても身体的虐待になります。たとえば髪の毛を引っ張ったり、無理やりお風呂に沈めるといったことがあります。 こうしたことは、その時苦しいと思っても、目に見える傷跡が残りづらいです。
しかし、傷跡は残らなくても「痛い」「苦しい」「嫌だ」と思ったら身体的虐待ですし、みなさんが我慢する必要はありません。
「しつけ」だから虐待じゃない、は嘘
たたかれたりしたときに、「これは虐待じゃなくてしつけだ」「しつけだから叩いても問題ない」と言われているかもしれませんが、それは正しくありません。たとえ大人がしつけのつもりで叩いていたとしても、みなさんが痛い思いや苦しい思いをしているのであれば虐待になります。
しつけだから許される、ということは決してありません。
これは実の親であっても、血がつながっていなくても同じことです。
親子関係でなくても親せきなどについても同じですし、学校や部活の先生から学校で体罰を受けたなどの場合も虐待になることはあります。
親子じゃないから虐待にはならない、ということは基本的にありません。
身体的虐待かな?と思った時は
たたかれたりけられたりしてケガの痕が残ってしまった場合は、写真に撮って残しておくと、後で証拠として使えます。信頼できる大人に説明をする時や、虐待を受けていたことを相談する時に使えるので、こまめに記録しておくと後に役立ちます。 また、被害を受けないために、なるべく相手から離れるだけでも効果はあります。
相手の機嫌が悪いときは近寄らない、などでも良いかもしれません。
もし家のなかで当たり前のことだったとしても、大人にケガをさせられるのは当たり前のことではありません。
また、身体的虐待は他の虐待と比べて、命にかかわることに発展する可能性も高いので、みなさんがもし「自分が我慢すれば大丈夫」と思っていても、一度信頼できる大人か、専門の機関に相談してみると良いと思います。
まずは名前を言わずに相談することができる窓口もあります。 Mexには他にも以下のような記事があります。気になった方は読んでみてくださいね。