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前回紹介したように、最近の研究によると、日本のHIV感染者のうち5人に1人は自分の感染を知らないままでいるということがわかってきました。
HIVの感染を知らない人たちは、治療もしていないので、彼/彼女たちの血液中、精液中、膣分泌液中にはHIVが多く存在していることが考えられます。
感染を知らないでいるので、「自分は大丈夫」、「(コンドームを使った)予防は必要ない」と思っているかもしれません。
この状態の人たちと、コンドームを使わないでセックスをすることで感染の可能性が出てきます。
見た目で、HIVに感染しているかどうかを確認することはできません。
誰と性行為をする時も必ずコンドームを使うことで、感染に気づいていない人としてしまった場合でも感染を防ぐことができます。
もともと感染力が弱いウイルスなので、コンドームをきちんとつければ、「治療をしている/していない」に関わらず感染は起こりません。
コンドームを使用することは、望まない妊娠を防ぐためだけでなく、HIV感染やそのほかの性感染症を予防するためにも、相手が誰であろうと 必要なことだと覚えておいてください 。
オーラルセックスでは、相手の性器周辺をなめる側は感染の可能性が出てきますので、コンドームやオーラルセックス用のコンドームとして販売されているデンタルダム などを使用することで予防効果を高めることができます。
自分の性器の周辺をなめられる側で、だ液との接触だけであれば感染の可能性はありません。
感染した初期に、5~6割の人にインフルエンザにかかった時のような症状が出ると言われています。もし心あたりがあれば、HIV検査を受けることが大切ですし、予防のないセックスがある場合は、定期的に検査を受けることをおすすめします。
HIVは、セックス以外の日常生活では感染しないこと、だ液、汗などからも感染しないこと、相手の精液、膣分泌液、血液などの体液が自分の粘膜(皮膚ではない、目、のど、鼻、性器、肛門などのからだの内側の湿っている部分)にふれなければ感染しないことは、前回紹介しました。
生理中など血液が出ている場合も、血液が直接傷口や粘膜に触れない限り感染はしません。
ぷれいす東京によく寄せられる相談は以下のものですが、すべて感染しません。
●お風呂やプール
●蚊や虫に刺される
●トイレの便座の共用
●せき、くしゃみ、汗、なみだ
●つり革など物を介して
●一緒に食事をする
●回し飲みをする
●一緒に生活をする
●理髪店、美容院
●握手、ハグなどのスキンシップ
HIVより感染力の強く、血液で感染する病気が他にもありますので、歯ブラシ、カミソリなどの共有は避けましょう。
それよりも大きなリスクは、性行為によるものです。感染しているかどうかを確認していない場合には、セーファーセックスをすることで感染を防ぐことが可能です。
いかがでしたか。
HIVは日常生活ではほとんど感染しません。
正しい知識・予防法を知り、少しでも不安だなと感じたら早めに相談・検査を心がけてください。
可能性のある行為 や感染の不安がある場合、以下の窓口に相談してみてください。名前を名乗らずに相談ができます。
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