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2017.07.11
LGBTといわれる人たちのことをもっと知ってもらおうと活動している、
NPO法人ReBit代表の藥師実芳さん(27歳)のお話の最終回です。
LGBTとは、
L=レズビアン(女性を好きになる女性)、
G=ゲイ(男性を好きになる男性)、
B=バイセクシュアル(女性も男性も両方好きな人)、
T=トランスジェンダー(体と心の性別が異なる人)のこと。
最後は、みんなが自分らしく生きるために知っておいてほしいこと、
学校で気をつけてほしいことを話してもらいました。
LGBTの人だけでなく、
「自分っておかしいのかな」「他の人と違うんじゃないかな」
と悩んでいる人って実は多いと思うんです。
学校にいると、いつの間にか「誰かと一緒じゃないといけない」と思ってしまいがちです。
でも学校は「誰かと違っても幸せに生きられる」と感じられるところであってほしいし、
人にはいろんな人がいることを教えてほしかったな、と思っています。
※学生時代の藥師さん
目には見えない、人との違いのひとつとしてLGBTを考えて、多様性を感じてほしいなと思います。
「女の子なら男の子が好きになる」というように、異性を好きになるのが当たり前ではありませんし、
体と心の性別が同じことが当たり前ではありません。
多様な性について知る機会はあってほしいですね。
LGBTであることだけでなく何でもそうですが、
そのことを深く悩んでいる人も、それほど悩んではいない人もいます。
誰でも人に言いにくいことや、隠していることってありますよね。
だから、カミングアウトを受けたときに、必ずしも重く受け止めなくてもいいと思っています。
相手がすごく悩んでいるのかどうかや、
その人とどういう関係にあるかで、対応は変わると思うんです。
「自分だったら、言いにくいことを話した時、その相手にどういうふうに聞いてほしいか」を考えてみるのがいいと思います。
「あ、そうなんだ」と軽く流すか、重く受け止めるのか、正解はないです。
これは深刻な問題です。
いじめた相手がいじめていると思っていない場合もあります。
学校で「ナヨナヨしているけどお前オネエかよー」みたいなノリが、
誰かをすごく傷つけているかもしれないってことは知ってほしいです。
傷つけたくて言っている人は少ないと思うんですけど、
そういうノリで本当に嫌な思いをしている人が、
クラスにいる可能性があることを、知っていられるかが大事だと思います。
そのノリを注意できる人が周りにいることも大切。
いじめはただでさえ相談しにくい問題ですが、
それにLGBTが加わるとさらに難しい。
学校では相談しやすい環境が欲しいなって思います。
「他の人とは違うんだ」と悩むことがあると思うけれど、
違うことって、すごく良いことだと思います。
その違いが自分自身をつくるから。
お互いの違いを受け入れ合えるのは素敵なことだと思いますし、
なにより自分の違いを受け入れられる人ってすごいなって。
今はなくても、そのままのあなたを受け入れてくれる場所はあると思います。
3回に渡り藥師さんのお話を紹介しました。
みなさんの心に残る言葉はありましたか。
みんなが違っていることは素敵なこと。
人と違う自分をぜひ、好きになってみてください。
関連インタビュー
トランスジェンダー・藥師実芳さん「からだは女性、こころは男性」#1
トランスジェンダー・藥師実芳さん「からだは女性、こころは男性」#2
2017.07.11
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